目次
▼10日(水)の為替相場
(1):中国経済指標は予想を上回る
(2):米CPIは31年ぶりの高い伸び
(3):米長期金利上昇でドル/円一時114円台
10日(水)の為替相場
期間:10日(水)午前7時10分~11日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国経済指標は予想を上回る
中国10月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.5%、同生産者物価指数(PPI)は前年比+13.5%(予想+1.4%、+12.3%)となった。PPIは商品価格の上昇を背景に1995年以降で最も高い伸びを記録した。
(2):米CPIは31年ぶりの高い伸び
米10月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.9%、前年比+6.2%と予想(+0.6%、+5.9%)を上回った。前年比の伸びは1990年11月以来、31年ぶりの高水準を記録。食品とエネルギーを除いたコアCPIも前年比+4.6%と予想(+4.3%)を上回り前月(+4.0%)から伸びが加速した。同時に発表された米新規失業保険申請件数は26.7万件と予想(26.0万件)ほどには減少しなかったが、2020年3月以来の低水準となった。
(3):米長期金利上昇でドル/円一時114円台
米30年債入札は応札倍率が低下するなど不調に終わった。これを受けて米長期金利の上昇が加速するとドル/円は114.01円前後まで上伸したが、米国株が金利上昇を嫌気して下落したため伸び悩んだ。クロス円は、株安とストレートドルの下落が重しとなり反落した。
10日(水)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米国祝日で一段高は期待しづらいか
昨日のドル/円は終値ベースで約0.9%の大幅高。一時112.77円前後まで下落して下値を試す場面もあったが、NY市場ではインフレ懸念の高まりを受けて米長期金利が急伸する中、114.01円前後まで大きく反発した。
米10月消費者物価指数(CPI)が前年比+6.2%と31年ぶりの高い伸びを示した事で、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が再浮上。ドルは対ユーロで約1.0%高、対ポンドで約1.2%高、対豪ドルでも約0.7%高と全面的に上昇した。ドル/円は20日移動平均線を一気に上抜けており、上値模索の動きが再開しそうな気配が漂っている。
ただ、本日は米国の祝日(ヴェテランズデー)でNY債券市場が休場となるため、米長期金利上昇というドルの追い風は期待できそうにない。今日のところは、10月半ば以降に幾度となく跳ね返された114円台の壁を越えるのは難しいかもしれない。
注目の経済指標
注目のイベント
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