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FX「独身の日ITセールは低調か。ただ元はドルに連れて動き元高」人民元見通し

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総括

FX「独身の日ITセールは低調か。ただ元はドルに連れて動き元高」人民元見通し

(通貨2位 株価14位) 

予想レンジ 人民元/円 17.5-18.0

(ポイント)
*11月15日に米中首脳会談か
*ファンダメンタルズとは関係なくドルに寄り添って推移する人民元
*規制強化で独身の日の売り上げは低調か
*過去最高の貿易黒字、10月
*10月生産者物価は26年ぶりの高い伸び
*習主席がTPP加入に意欲を見せる
*コロナ感染者数が増加
*ハンセン指数、上海総合指数が弱い
*石炭価格の抑え込みには成功か
*不動産税の導入開始
*人民元は年初来高値をボリバン上限で達成し反落
*3Q・GDPは減速
*外国勢の中国国債保有が急増
*中国はTPPに加盟を申請 台湾も申請
*国内の規制、統制強化が目立つが、対外経済開放や米中関係改善の動きもあり

(来週、米中首脳会談か)
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が、早ければ来週(11月15日か)にバーチャル形式で首脳会談を行うと、関係筋が明らかにした。ホワイトハウスや在ワシントンの中国大使館は、来週に首脳会談が予定されているかどうかを巡り確認することを控えている。

(ドルと元)
11月9日付では、年間での通貨の強さでは人民元が2位、ドルが3位。11月は9日までで人民元が5位、ドルが6位だ。政治経済で激動があろうと人民元はドルに対抗することなく共に歩んでいく存在だ。香港ドルも同様だ。

(過去最高の貿易黒字、10月)
 10月の貿易統計では、輸出は前年同月比27.1%増、輸入は20.6%増だった。輸出の伸びが輸入の伸びを上回った結果、月間の貿易黒字は845億ドルに拡大。昨年12月の758億ドルを大きく超え、過去最高を更新した。
 新型コロナウイルス禍で打撃を受けた世界経済の回復に伴う好調な外需に支えられ、輸出は13カ月連続で2桁の伸びを記録。輸入も10カ月連続で2桁増と、中国経済の底堅さを裏付けた。

(10月生産者物価は13.5%上昇、26年ぶりの高い伸び)
10月の生産者物価は前年比13.5%上昇し、1995年以降で最も高い伸びを記録した。石炭などのコモディティー価格の高騰が背景にあり、企業収益は一段と圧迫されている。
伸び率は9月の10.7%から加速し、予想の12.4%も上回った。
10月の消費者物価は前年比1.5%上昇し、前月の0.7%から伸びが加速し、予想の1.4%を上回った。

(習主席 “TPP加入に意欲”)
習近平国家主席は輸入拡大をテーマにした国際見本市の式典で、国内市場を開放する姿勢をアピールした上で、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への加入に改めて強い意欲を示した。この中で習主席は、中国は20年前にWTO=世界貿易機関に加入して以来、関税の引き下げに努めてきたと強調した。
その上で「中国が経済のグローバル化を推進し、より開放的でウィンウィンの形で発展させていく決意は変わらない」と述べ、国内市場を一層開放していく姿勢をアピールしました。さらに「中国は積極的にTPP=環太平洋パートナーシップ協定への加入を推し進めていく」と述べ、ことし9月に申請したTPPへの加入に改めて強い意欲を示しました。
習主席としては、市場開放によって国際協調を図る姿勢を強調するとともに、米国などを念頭に保護主義的な動きをけん制するねらいがあるとみられる。

(共同富裕とは)
 中国共産党はスローガンで「貧富の格差を是正し、すべての人が豊かになることを目指す」としている。もともとは、毛沢東が唱えたもので、習主席は従来よりも一歩踏み込む形で「高すぎる所得を合理的に調節し、高所得層と企業が社会にさらに多くを還元することを奨励する」と述べ、所得の高い人や大手企業に寄付などを促した。
背景には、中国の経済成長にともなう貧富の格差拡大がある。
中国は「豊かになれるものから先に豊かになる」という「先富論」を掲げながら市場経済化を進め、世界2位の経済大国になった。しかし国が豊かになるとともに所得の格差も拡大し、去年の時点で中国の上位1%の富裕層が中国全体の資産の30.6%を保有している。
李克強首相も「毎月の収入が1000人民元程度(日本円で1万7000円程度)の人がまだ6億人いる」と述べるなど、中国政府も収入が低い人が依然として多い実態を認めている。
習国家主席としては、格差の是正に取り組む姿勢をアピールすることで国民の不満を和らげ、政権の求心力向上につなげたい思惑があるとみられる。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン下限から急反発(ドルとともに上昇)

日足、ボリバン2σ上限から反落するも2σ下限で急反発。11月4日-10日の下降ラインが上値抵抗。 11月9日-10日の上昇ラインがサポート。5日線まだ下向き。現在ほぼボリバン中位。
週足、ボリバン3σ上限に到達し一服。9月27日週-10月4日週の上昇ラインがサポート。10月18日週、25日週と上ヒゲ長い。10月18日週-25日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、ボリバン2σ上限到達し一服。今月は陰線スタート。9月-10月の上昇ラインがサポート。5月-7月の下降ラインを上抜く。雲の上。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

異変、独身の日

 11月11日に開かれる年間最大のネット通販セール「独身の日」が迫ってきた。2020年のアリババ集団のセール期間中の取扱高はコロナ禍にもかかわらず、過去最大の4982億元(約8兆9000億円)を記録した。年間最大の稼ぎ時を前に例年アリババは派手な販促などを展開するが、今年は異変が起きている。
10月20日にアリババが開いた独身の日のキックオフイベント。例年なら商品がどれだけ安くなるかなどをセールに向けて大々的にアピールする場となるが、今年は様相が違った。イベントでアリババの関係者が何度も繰り返したのが、「緑色的双十一」と「公益的双十一」という2つのキーワードだった。
 「緑色的双十一」は中国語で環境に優しいエコな独身の日という意味だ。
2つ目の「公益的双十一」は公共の福祉を重視する独身の日という意味で、貧困層などへの支援をテーマとして掲げる。セールの動向に応じてアリババが寄付をするほか、出店企業にも売り上げに応じて自発的な寄付を求める。消費者にもサイトで寄付を募るほか、対象商品を購入すれば売り上げの一部が寄付につながる仕組みも用意する。
(ジャック・マー氏は元気なのだろうか)

情報提供元:FX湘南投資グループ
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