東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に112円台後半 で推移か、米長期金利低下を意識してドル買い抑制の可能性」
9日のドル・円は、東京市場では113円29銭から112円73銭まで下落。欧米市場では、113円11銭まで買われた後、112円74銭まで反落し、112円86銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に112円台後半で推移か。米長期金利の低下や株安を意識して、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。
9日の米国債券市場で長期債利回りは反落。この日発表された10月生産者物価コア指数は、前年比+6.8%で上昇率は市場予想と一致したが、前月比の上昇率は市場予想を下回ったことが要因。一方、米国株式は弱含み。10月生産者物価指数が前月比+0.6%と9月実績の+0.5%を上回ったことが嫌気されたようだ。前年比の数値は+8.6%で上昇率は9月実績と同水準だったが、株式市場参加者の間からは「インフレ緩和の兆しは確認できない」との声が聞かれている。市場参加者の間では、10日発表の10月消費者物価指数と同コア指数も注目されている。10月消費者物価指数は、前年比+5.9%程度、同コア指数は前年比+4.3%程度と予想されているが、上昇率はいずれも9月実績を上回る見込み。インフ鈍化の兆候を確認できない場合、米国株式市場の反応が注目されるが、米長期債利回りの動向にも注目が集まりそうだ。
《午前8時現在》 ドル・円: 112.40円-113.40円 112円台半ば近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 130.40円-131.40円 130円台半ば近辺でユーロ買い興味
豪ドル・円: 83.00円-84.00円 83円近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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