目次
▼4日(木)の為替相場
(1):豪貿易収支 予想をやや下回る
(2):ユーロ圏サービス業PMI 僅かに下方修正
(3):英中銀政策金利 据え置きが決定
(4):米新規失業保険 5週連続で改善
(5):NY原油先物下落 円を買い戻す動き
4日(木)の為替相場
期間:4日(木)午前6時10分~5日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪貿易収支 予想をやや下回る
豪9月貿易収支は122.43億豪ドルの黒字となり、黒字額は市場予想(123.75億豪ドル)をやや下回った。鉄鉱石価格の下落などで輸出が前月比-6%となった事が響いた。
(2):ユーロ圏サービス業PMI 僅かに下方修正
ユーロ圏10月サービス業PMI・改定値は54.6と、速報値(54.7)から僅かに下方修正された。なお、独10月サービス業PMI・改定値は速報値から変わらずの52.4だった。
(3):英中銀政策金利 据え置きが決定
英中銀(BOE)は政策金利(0.10%)と資産買い入れプログラム(8950億ポンド)の据え置きを決定。議事録では政策金利の据え置きが7対2、資産買い入れプログラムのうち国債買い入れ(8750億ポンド)の据え置きが6対3で決定した事が明らかになった。「英経済が想定通りに推移すれば、今後数カ月で金利引き上げが必要になる」との見解も示された。10月にベイリー総裁が早期の引き締めに前向きな姿勢を示した事から政策金利が0.25%に引き上げられるとの観測が出ていたため、据え置きを受けてポンドは急落した。ベイリー総裁は会見で10月の発言について「私を含めてメンバーは誰も今会合でのどんな決定も約束していない」と説明。市場の利上げ予想については「インフレ率を将来的に押し下げるであろう規模の利上げ予想に対しては警告する」と言明した。
(4):米新規失業保険 5週連続で改善
米新規失業保険申請件数は26.9万件と予想(27.5万件)を下回り、前週(28.3万件)から改善。5週連続で減少し、2020年3月以来の低水準となった。なお、米9月貿易収支は809億ドルの赤字(予想802億ドルの赤字)だった。
(5):NY原油先物下落 円を買い戻す動き
BOEの利上げ見送りを受けて英長期金利が急低下する中、独や米の長期金利にも低下圧力がかかった。欧米との金利差拡大で売られていた日本円を買い戻す動きが強まり、ドル/円やクロス円は下落した。サウジアラビアの産油量が12月にはコロナ禍以降で初めて日量1000万バレルを超える見通しと伝わった事でNY原油先物(WTI)が下落した事も円買いを誘った。
4日(木)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米10月雇用統計がカギ
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。一時114.28円前後まで小幅に上昇したものの、その後は断続的に売りが出て113.51円前後へと反落した。英中銀(BOE)の利上げ見送りで同国の長期金利が急低下した影響が米債市場にも波及。米10年債利回りは1.60%前後から1.50%前後へと低下した。BOEの決定を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待も後退しているようだ。
米利上げへの期待度を占う上で、本日の米10月雇用統計に市場の関心が集まっている。市場予想では非農業部門雇用者数が45.0万人増(前月19.4万人増)、失業率は4.7%(前月4.8%)に低下する見通し。米新規失業保険申請件数が10月に入り顕著に減少している点を踏まえると、10月雇用統計が予想以上の好結果となる可能性は小さくなさそうだ。
ドル/円は113円台前半のサポートと114円台前半のレジスタンスをどちらに抜けるか注目されるところだが、米10月雇用統計が良好ならレジスタンス突破を再び試しに行ってもおかしくないだろう。
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