目次
▼27日(水)の為替相場
(1):豪CPIを受けた豪ドル買いは一時的
(2):株安・原油安で円全面高
(3):英財務相が財政報告を行う
(4):米耐久財受注は予想ほど落ち込まず
27日(水)の為替相場
期間:27日(水)午前6時10分~28日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪CPIを受けた豪ドル買いは一時的
豪7-9月期消費者物価指数(CPI)は前年比+3.0%と予想(+3.1%)に届かず、前期(+3.8%)から鈍化した。ただ、豪中銀(RBA)が重視するCPIトリム平均値は前年比+2.1%、CPI加重中央値も前年比+2.1%となり、これらの平均である基調インフレは+2.1%と前期(+1.6%)から伸びが加速した。基調インフレが約6年ぶりにRBAのインフレ目標(2-3%)レンジ内に回帰した事で利上げ前倒し観測が浮上。豪ドル/円は一時買いが強まったが、アジア株が軟調に推移する中で買いは続かなかった。
(2):株安・原油安で円全面高
欧州株が軟化し、NY原油先物も下落する中、円がほぼ全面高となった。月末接近に伴う持ち高調整と見られる動きで、ドル/円やクロス円は下落した。
(3):英財務相が財政報告を行う
英国のスナク財務相は秋季財政報告を行い、今年の経済成長は1973年以来最大となる見通しとし、成長率予想を6.5%に引き上げた(従来4.0%)。その他、「経済成長は2022年に6%に減速」「生産は年末までにコロナ禍前の水準を回復へ」「予測によれば、来年のインフレ率は平均4%と、英中銀(BOE)の目標値の2倍」「失業率は5.2%でピークを打つ可能性が高い。過去のリセッション(景気後退)時の水準をはるかに下回る」などと発言した。ポンドは、スナク財務相が借入(国債発行)の減少見通しを示した事で英長期金利が低下する中、一時下落したがすぐに持ち直した。
(4):米耐久財受注は予想ほど落ち込まず
米9月耐久財受注は前月比-0.4%と市場予想(-1.1%)ほどには落ち込まなかった。変動の大きい輸送用機器を除いた耐久財受注は前月比+0.4%と予想通りであった。
27日(水)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:FOMCまでは動きづらいか
昨日のドル/円は114円台を維持できずに反落。原油安・株安を受けて、NY市場で113.39円前後まで下落した。ただ、113円台前半では押し目買いが入り113.80円台へと値を戻して取引を終えた。なお、米長期金利は原油安などで10年債利回りが低下した一方、2年債利回りは来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を意識する格好で上昇。米2年債利回りの上昇がドル/円の下値を支えた面もあったようだ。
本日は、日銀の金融政策発表が予定されており、インフレ懸念とは無縁の日銀は大規模緩和を維持する公算が大きい。予想通りの現状維持で無風通過の可能性もあるが、他の主要国中銀がインフレ対応で引き締め方向へのスタンス修正を迫られている事を踏まえれば、後々に円売り圧力となる事も考えられる。
いずれにしても、月末を越えて来週のFOMCまでは、ドル/円の一進一退の展開が続きそうだ。
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