目次
▼7日(木)の為替相場
(1):独工業生産 予想を超える落ち込み
(2):英中銀ピル氏「インフレの勢いは長く続く」
(3):ECB議事録を公開(9月9日分)
(4):米新規失業保険 労働市場改善へ
(5):米10年債利回り 約4カ月ぶり高水準
7日(木)の為替相場
期間:7日(木)午前6時10分~8日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):独工業生産 予想を超える落ち込み
独8月鉱工業生産は前月比-4.0%と予想(-0.5%)を超える落ち込みとなった。ただ、7月分は前月比+1.3%に上方修正された(速報値+1.0%)。
(2):英中銀ピル氏「インフレの勢いは長く続く」
英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)のメンバーで新チーフエコノミストであるピル氏は、「英国のインフレの勢いは当初の想定よりも長く続くと見られる」と指摘。ただ、一方で「金融政策は潜在能力を最大限に生かす経済活動のレベルを支える事を目指すべきだ」との見解も示した。
(3):ECB議事録を公開(9月9日分)
欧州中銀(ECB)は9月9日に開いた理事会の議事録を公表。ECBは同会合でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れペース縮小を決めたが、一部の当局者は、この対応が経済回復に同調していないとしてより大幅な縮小を求めていたことが明らかになった。ただ、最終的には「資産買い入れ額のより大幅な削減は緩和的な金融政策からの脱却への一歩とみなされる可能性があり、中期的なインフレ見通しの弱さを考慮するとそのような動きは時期尚早と判断し、より慎重な決定を下した」とした。
(4):米新規失業保険 労働市場改善へ
米新規失業保険申請件数は32.6万件と予想(34.8万件)を下回り、前週の36.4万件から減少。米労働市場の改善が続いている事を示唆した。
(5):米10年債利回り 約4カ月ぶり高水準
米10年債利回りが約4か月ぶりに1.57%台へ上昇すると、ドル/円は111.65円前後まで上値を伸ばした。米上院指導部が4800億ドルの連邦債務法廷上限の引き上げに合意した事で安全資産の米国債が下落(利回り上昇)した。
7日(木)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
本日の見通し
ドル/円の見通し:米雇用統計で年初来高値更新なるか
昨日のドル/円は前日比で約0.2%上昇。前日終値(111.43円前後)を挟んだもみ合いが続いていたが、米長期金利の上昇を受けてNY市場終盤に111.65円前後まで強含んだ。一昨日の9月ADP全国雇用者数、昨日の新規失業保険申請件数と米国の労働関連指標に好結果が続いており、本日の9月雇用統計にも上振れ期待が高まりつつあるようだ。
米9月雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数50.0万人増、失業率5.1%、平均時給前年比+4.6%などとなっている。米9月雇用統計がドル/円の年初来高値(112.08円前後)更新のきっかけとなるか注目される。ただ、3連休前のNY市場(11日は米祝日)は、終盤にかけて動意が鈍る可能性もある。仮に112円台に上伸しても、持ち高調整のドル売りが出やすくなるかもしれない。2年来の上値抵抗である112円台前半を突破する可能性についてはやや割り引いて見ておきたい。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。