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9月CPI上昇で追加利上げ観測、ペソ送金は過去最高もペソはボリバン下限で低迷

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総括

9月CPI上昇で追加利上げ観測、ペソ送金は過去最高もペソはボリバン下限で低迷

(年間、通貨6位、株価3位)                                           

予想レンジ 5.2-5.7

(ポイント) 
*9月CPIはさらに上昇、追加利上げ観測強まる
*海外からの送金、再び過去最高更新 8月
*資源関連産業を政府が独占 大統領が法案提出
*9月製造業PMI改善
*政策金利は予想通り引き上げ
*貿易収支は7月、8月と赤字が続いた
*中国はメキシコへTPP申請をアピールしている
*対米経済対話は前向きに進む
*ペソロングなら今年のパフォーマンスは良好
*米国への貿易依存度が高い
*バイデン米大統領をメキシコへ招待する予定
*ペメックス格下げ
*外需は強いが内需は弱い
*2021年春以降、米国からの旅行者が激増している

(9月CPI上昇、追加利上げ観測強まる)
9月CPIは
 前年比6% 8月は5.59%
 コア4.92% 8月は4.78%
目標は3%±1%なので目標を超えている
食料、住居費、レストラン宿泊費が上昇した。

既に、このCPI発表前に、ヒース中銀副総裁は、利上げサイクルはまだ終わっておらず、インフレ高進が懸念される中、あと1-2回利上げする可能性があるとの見方を示した。今後の経済データを見て判断するとも述べた。
メキシコ中銀は過去3回の会合で、0.25%ずつ利上げしている。
副総裁は、これまでの利上げを受けてインフレ率は今年末か来年初めにかけて落ち着き始めるとの認識を示した。

(市況)
 中国恒大の債務問題がクロースアップされた9月中旬からメキシコペソを含む高金利通貨も下落しているが、円相場もかつてのリスク回避の円買いとはならず円安推移しているので、高金利通貨の落ち込みも大きくない。

(海外からの送金、再び過去最高更新 成長率も引き上げ)
 外国からメキシコへの8月の送金額が前年同月比33%増の47億4400万ドルと過去最高を更新した。メキシコでは送金は原油収入の2倍以上に相当する重要な収入源で、新型コロナウイルス禍からの経済回復を後押ししている。
 前年同月を上回るのは16カ月連続。6カ月連続で40億ドルを上回った。1~8月累計では329億3100万ドルと、前年同期比で25%増えた。対ドルでのメキシコ通貨ペソ高の進行を受け、8月はペソベースでは20%増となった。
 米国で働くメキシコ人から母国の家族への送金が堅調。主な働き先である米国では景気が堅調に回復しているほか、連邦政府が州による失業給付に特例措置として上乗せしていた。失業給付の特例加算は9月に終了しており、今後は増加ペースが鈍る可能性がある。

中銀は、民間銀行など34機関の予測を集計し、21年の実質経済成長率が6.15%になるとの見通しを公表した。9月公表(5.99%)からは上方修正となった。送金は主な受け取り手となる低所得者層の消費を下支えしている。
 
(資源関連産業を政府が独占 大統領が法案提出)
 ロペスオブラドール大統領は、電力市場や資源開発で民間企業の活動を制限する法案を議会に提出したと表明した。政府がリチウムの採掘を独占するほか、電力市場で国営企業を優遇する措置を導入する。メキシコは保護主義を強めており、資源分野の民業圧迫につながる可能性がある。
 リチウムなど戦略的に重視する鉱物の採掘を政府が独占する。すでにメキシコ政府が開発を委ねている一部の民間企業は対象外になる可能性がある。脱炭素で世界的に電気自動車(EV)の需要が高まる中、電池に使われるリチウムは資源としての重要性が高まっている。
 大統領は「我々の祖国にある全てのリチウムはメキシコ人のためのものだ」と述べた。18年の選挙で政権交代を実現したロペスオブラドール氏は国民の支持を得るために保護主義的な政策をアピールしている。
法案が実際に適用されるかは不透明だ。メキシコの裁判所は石油精製品に関する民間企業の許認可を停止できる改正炭化水素法をめぐり、反発を受けて5月に差し止め命令を下した。今回の法案も民間企業から差し止めを求める訴訟が起きる可能性がある。

(9月製造業PMI改善)
9月製造業PMIは48.6と、8月の47.1から上昇した。ただ、景況改善・悪化の分岐点となる50を19カ月連続で下回った。厳しい市場環境と需要低迷に加え、豪雨や新型コロナウイルスのパンデミックの影響で一部の工場が閉鎖されたことが背景。
 2020年4月には過去最低の35.0に落ち込んでいた。

世界的な原材料不足が引き続き主要なテーマとなっている。この問題により投入物の購入が制限され、在庫が減少し、購入コストが上昇した。今回の調査では、今後数カ月で生産が拡大するとの期待が高まり、全般的な楽観度合いは4カ月ぶりの低水準に落ち込んでいた8月から改善した。

テクニカル分析

ボリバン下限で推移、10月7日は長い上ヒゲ

日足、一時ボリバン3σ下限に沈む。そこからは小反発も大きく伸びず。10月7日は長い上ヒゲ。10月6日-7日の上昇ラインを下抜く。9月30日-10月7日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向く。
週足、3月8日週-9月27日週の上昇ラインを一時下抜く。9月13週-27日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。7月-9月の下降ラインが上値抵抗。3か月連続月足陰線。今月は陽線スタート。21年3月-9月の上昇ラインを下抜く。
年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜く。

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VAMOS MEXICO

日産、メキシコ2工場を月内に一時休止

 日産自動車のメキシコ法人は10月6日、半導体不足に伴う生産調整のため、月内にメキシコ国内2工場の稼働を一時休止すると発表した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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