目次
▼5日(火)の為替相場
(1):豪中銀 政策金利据え置き
(2):米ISM非製造業 好結果
(3):米国株が上げ幅を拡大
(4):米財務長官「18日前後に債務上限に達する」
5日(火)の為替相場
期間:5日(火)午前6時10分~6日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪中銀 政策金利据え置き
豪中銀(RBA)は政策金利と3年物国債利回りの誘導目標(0.10%)を据え置いた。週40億豪ドルペースの国債購入を2022年2月まで続ける方針も維持した。声明では「(デルタ株の流行にともなう)景気拡大の後退は一時的なものにとどまるとみられる。ワクチン接種率がさらに上昇し制限が緩和されれば、経済は立ち直るはずだ」との見解を示した。その上で、改めて「予測の中心シナリオでは、利上げの条件は2024年まで達成されない」とした。なお、これより前に発表された豪8月貿易収支は150.77億豪ドルの黒字だった。黒字額は予想(101.00億豪ドル)を上回り、過去最高を記録した。液化天然ガス(LNG)や石炭の輸出が好調で、鉄鉱石価格の大幅下落の影響を補った。
(2):米ISM非製造業 好結果
米9月ISM非製造業景況指数は61.9と市場予想(59.9)に反して前月(61.7)から小幅に上昇した。内訳の構成指数では新規受注が63.5と小幅に上昇した一方、雇用は53.0へ小幅に低下した。なお、これ以前に発表された米8月貿易収支は733億ドルの赤字となった。赤字額は過去最大で予想(708億ドル)以上に膨らんだ。
(3):米国株が上げ幅を拡大
米9月ISM非製造業景況指数の好結果を受けて米経済の先行き不安が後退すると、自律的に反発していた米国株が上げ幅を拡大。これに連れてドル/円やクロス円も上伸した。ドル/円は米10年債利回りが1.53%台に上昇した事も支援材料になった。
(4):米財務長官「18日前後に債務上限に達する」
イエレン米財務長官は、「連邦債務が上限に達すればリセッション(景気後退)を引き起こす恐れがある」と警告。長官によれば18日前後にも債務は上限に達する見通しで、政府の資金繰りが行き詰まる可能性がある。野党・共和党のマコネル上院院内総務は、与党・民主党が取り組んでいる債務上限の適用停止を阻止する意向を示している。
5日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:112円にかけて戻り売り
昨日のドル/円は111円台半ばへと反発。原油価格の続伸や米経済指標の好結果を受けて米長期金利が上昇する中、111.56円前後まで強含んだ。米9月ISM非製造業景況指数が予想外に61.9へ上昇した事で米経済に対する悲観的な見方が後退した模様。こうした中、ドル/円の下値リスクもひとまず後退したと言えそうだ。
もっとも、1)8日の米9月雇用統計、2)債務上限問題を巡る米国の債務不履行(デフォルト)懸念、3)中国不動産大手、恒大集団の経営危機など、不確定・不透明要素が少なくない中、112円台に接近すれば上値が重くなりそうだ。112円台前半には、先月30日の年初来高値112.08円前後、昨年高値112.22円前後、一昨年高値112.40円前後とチャートポイントが並んでいる。強力な上値抵抗として意識されており、111円台後半から112円ちょうどにかけては戻り売りが出やすいだろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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