目次
▼1日(金)の為替相場
(1):日銀短観 改善
(2):ユーロ圏CPI 13年ぶりの伸び
(3):米経済指標 概ね予想より良好
(4):米ISM製造業 予想に反して上昇
(5):第4四半期 米債投資への意欲高まる
1日(金)の為替相場
期間:1日(金)午前6時10分~2日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀短観 改善
日銀短観(9月調査)の大企業・製造業業況判断DIは18に改善(前回14、予想13)。大企業・非製造業DIも2に改善した(前回1、予想0)。全産業を対象とする2021年度の想定為替レート(事業計画の前提となる為替相場の水準)はドル/円が107.64円、ユーロ/円は126.50円であった。
(2):ユーロ圏CPI 13年ぶりの伸び
ユーロ圏9月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+3.4%となり、エネルギー価格の上昇を背景に予想(+3.3%)を上回る伸びを記録。伸び率は2008年9月以来13年ぶりの高さとなった。
(3):米経済指標 概ね予想より良好
米8月個人消費支出(PCE)は前月比+0.8%(予想+0.7%、前回-0.1%)、同個人所得は前月比+0.2%(予想+0.2%、前回+1.1%)であった。米8月PCE価格指数(デフレーター)は前年比+4.3%に加速(予想、前回ともに+4.2%)して1991年1月以来の高い伸びとなった。食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは前年比+3.6%(予想+3.5%、前回+3.6%)であった。
(4):米ISM製造業 予想に反して上昇
米9月ISM製造業景況指数は61.1と予想(59.5)に反して前回(59.9)から上昇。内訳の構成指数では新規受注が66.7と高水準を維持した他、雇用は50.2となり前回(49.0)から持ち直した。
(5):第4四半期 米債投資への意欲高まる
第4四半期に入った事で米債投資への意欲が高まったと見られ、10年債利回りが1.46%台に低下。これを受けてドル売りが強まるとともに米国株が反発した事で円にも売りが入った。豪ドル/円が80.80円台に上昇した一方、ドル/円は111.10円台で上値が重かった。
1日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値が重く調整含みの展開
1日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落した。米長期金利が低下する中、一時110.91円前後まで調整。第4四半期入りした事で米債市場に資金が流入したと見られ、利回りが低下するとともにドルが下落した。
また、本日の東京市場オープン前には110.80円台まで下落する場面もあった。中国と台湾の政治的な緊張の高まりを懸念した円買いと見られる。1日、2日に中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入。一方、台湾では1日に立法院(国会)前で反中国デモが行われた。
こうした中、本日のドル/円は上値の重い展開が見込まれる。9月下旬の上げ幅の50%押し(半値押し)水準である110.60円前後まで調整する余地がありそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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