目次
▼15日(水)の為替相場
(1):デフォルト懸念が重し
(2):英CPIは予想を上回る伸び
(3):米指標を受けてドル買戻し
(4):米株反発で下げ幅縮小
15日(水)の為替相場
期間:15日(水)午前6時10分~16日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):デフォルト懸念が重し
中国8月鉱工業生産は前年比+5.3%(予想+5.8%)となり、同小売売上高は前年比+2.5%(予想+7.0%)と急減速した。豪ドルの下落は一時的だったが、中国不動産大手「恒大グループ」の債務不履行(デフォルト)懸念も相まって上値は重かった。
(2):英CPIは予想を上回る伸び
英8月消費者物価指数は前月比+0.7%、前年比+3.2%と予想(+0.5%、+2.9%)を上回った。前年比の伸びは2012年3月以来の高水準を記録。英短期金融市場では、英中銀(BOE)が政策金利を2022年末までに0.50%へ引き上げるとの見通しを織り込んだ。
(3):米指標を受けてドル買戻し
米9月NY連銀製造業景気指数は34.3と、市場予想(17.9)に反して前月(18.3)から大幅に上昇した。これを受けてドルに買戻しが入った。なお、その後に発表された米8月鉱工業生産は前月比+0.4%と、予想(+0.5%)を下回った。
(4):米株反発で下げ幅縮小
このところ下落していた米国株が押し目買いなどで反発。米国の在庫減少を受けた原油高も追い風となり、リスク回避ムードが後退するとドル/円やクロス円は下げ幅を縮小した。
15日(水)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値余地縮小も下は堅そう
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。中国8月小売売上高の急減速などで市場心理が悪化する中、円買いが優勢となり一時109.11円前後まで下落した。ただ、その後は米9月NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に上回った事をきっかけに買戻しが入り下げ渋った。109.10円付近は8月中旬にも下げ止まった水準であり、昨日もサポートとして意識された模様だ。
従来のサポートである109.40円前後を下抜けた事で、上値余地は小さくなったと考えられるが、昨日の動きを見る限り下値余地も限定的だろう。本日のドル/円は109円台前半を軸に底堅い展開が見込まれる。
注目の経済指標
注目のイベント
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