目次
▼14日(火)の為替相場
(1):RBA総裁発言で豪ドル安
(2):英雇用指標を受けてややポンド高
(3):米CPIを受けてドル売り優勢
(4):CPI鈍化による株安が重し
14日(火)の為替相場
期間:14日(火)午前6時10分~15日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA総裁発言で豪ドル安
豪中銀(RBA)のロウ総裁は「2024年より前に利上げを行う可能性低い」「22年、23年の利上げ織り込みを理解することは難しい」などと発言。市場の早期利上げ観測をけん制したとの見方から豪ドルは下落した。
(2):英雇用指標を受けてややポンド高
英8月失業率は5.4%と、前月(5.6%)から低下。同失業保険申請件数も5.86万件減と前月(4.89万件減)から改善した。国際労働機関(ILO)基準の5-7月失業率は4.6%と予想通りに前月(4.7%)から低下した。これを受けてポンドは買いがやや優勢となった。
(3):米CPIを受けてドル売り優勢
米8月消費者物価指数(CPI)は前年比+5.3%と予想通りの伸びとなったが、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+4.0%と予想(+4.2%)及び前月(+4.3%)を下回って鈍化した。過度なインフレ懸念が和らいだとして米長期金利が低下するとドル売りが優勢となった。
(4):CPI鈍化による株安が重し
8月CPIの鈍化による長期金利の低下を好感して高く始まった米国株が早々に下落に転じるとクロス円を中心に円買いが強まった。経済成長に対する不透明感から株式への買いが抑制されたとの事で、市場のリスク選好ムードが急速に後退した。
14日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:年内テーパリング開始観測は揺るがず
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。110.16円前後まで上昇する場面もあったが、米8月消費者物価指数(CPI)の鈍化を受けて米長期金利が低下するとドル売りに傾いた。米国株が下落に転じた事でリスク回避の円買いも入り、一時109.53円前後まで下落した。
米8月CPIでは、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数の鈍化が目立っており、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)が決まる可能性は低下したと受け止められた。
もっとも、8月CPIコア指数は伸びが鈍化したとはいえ前年比+4.0%(前月+4.3%)と高水準にある。FOMCが年内にはテーパリングに着手するとの市場の見方を変えるほどの鈍化ではなさそうだ。このため、米長期金利とドルの低下(下落)余地は小さいと考えられる。ドル/円は109.40-50円台のサポートを維持する公算が大きいだろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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