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ドル・円は伸び悩みか、米金利高継続も材料難で上値が重い

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米金利高継続も材料難で上値が重い」

 10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。前週末に発表された強い米雇用統計を受け金利高が続き、ドルは上昇基調を維持する見通し。ただ、一段のドル高を誘発する手がかりは乏しく、上値の重さが目立ちそうだ。

 前日の取引で米10年債利回りの強含みを受けドル買いが優勢となり、ユーロ・ドルは1.1730ドル台に弱含み、ドル・円は110円30銭台に浮上した。ウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事など当局者は資産買入れの段階的縮小(テーパリング)開始時期に言及しており、早期引き締め期待が長期金利を押し上げている。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、ドル売りは後退した。

 この後の海外市場では、引き続きFRBの政策方針が注視される。市場では、パウエルFRB議長が今月26-28日に米ジャクソンホールで開催される年次経済シンポジウムでテーパリングに言及するとの思惑が広がり、金利高を背景としたドル買いの継続が見込まれる。ただ、今晩は重要イベントが予定されておらず、積極的なドル買いは手控えられそうだ。また、新型コロナウイルス・デルタ株まん延が警戒されるなか、株高に振れても円売りは限定的とみる。

通貨別分析

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