東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に110円台前半で推移か、米長期金利下げ渋りでドル買い継続の可能性」
9日のドル・円は、東京市場では110円34銭から110円11銭まで下落。欧米市場では、110円03銭まで下げた後、110円35銭まで反発し、110円35銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に110円台で推移か。米長期金利の下げ渋りを意識して安全逃避的なドル買いはしばらく続く可能性がある。
9日のニューヨーク市場では、新型コロナウイルス変異株の感染拡大を警戒して一部の株価指数は下落したが、雇用情勢の改善を意識して長期金利は底堅い動きを維持した。この日発表された6月雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が1000万件を超えて過去最高を記録した。先週発表された7月雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を上回る増加を記録し、失業率は5.4%まで低下している。報道によると、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は「あと1、2カ月間、雇用の力強い伸びが続けば、連邦準備制度理事会(FRB)は10-12月期に量的緩和策の縮小(テーパリング)を開始できる」との見方を伝えている。8月と9月の非農業部門雇用者数と失業率はFRBの金融政策や為替相場に大きな影響を与える可能性があるが、その他の雇用関連指標も重要であり、それぞれの数値(結果)に対する市場反応を慎重に見極める必要がありそうだ。
《午前8時現在》 ドル・円: 109.80円-110.80円 109円台後半でドル買い興味
ユーロ・円: 129.00円-130.00円 129円近辺でユーロ買い興味
豪ドル・円: 80.30円-81.30円 80円台前半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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