東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に110円台前半で推移か、米雇用情勢の改善を意識してドルは底堅い値動きを保つ可能性」
6日のドル・円は、東京市場では109円89銭から109円70銭まで下落。欧米市場では、109円71銭から110円35銭まで上昇し、110円23銭で取引終了。本日9日のドル・円は主に110円台前半で推移か。米雇用情勢の改善や長期金利の上昇を意識してドルは底堅い値動きを保つ可能性がある。
8月6日発表の7月米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比+94.3万人、失業率は5.4%となった。非農業部門雇用者数は市場予想を上回り、失業率は予想以上に低下した。州・地方政府の教育関連雇用者は22.7万人増加。一方、民間部門の雇用者数は70.3万人の増加を記録した。娯楽・ホスピタリティー部門の雇用増が目立った。市場関係者の間からは「新型コロナウイルス変異株の感染流行は雇用拡大を抑制する可能性がある」との慎重な意見が聞かれているが、8月と9月の非農業部門雇用者数がいずれも60万人程度の増加を記録し、失業率が5%台前半で推移した場合、一部の市場参加者は「米連邦準備制度理事会(FRB)は11月2-3日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で月間の債券買い入れ額を減額することを決定し、12月中に実行される可能性がある」と予想している。
《午前8時現在》 ドル・円: 109.70円-110.70円 109円台後半でドル買い興味
ユーロ・円: 129.20円-130.20円 129円台前半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 80.50円-81.50円 80円台半ば近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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