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ドル・円は伸び悩みか、米雇用統計改善も買い一巡後は失速

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米雇用統計改善も買い一巡後は失速」

 6日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。注目の米雇用統計が予想通り改善すれば、金利高・ドル高に振れやすい。ただ、労働市場の拡大はある程度織り込まれ、ドル買い一巡後は週末に向け利益確定売りが強まる可能性もあろう。

 前日発表された米国の新規失業保険雇用件数は予想よりも強い内容となり米10年債利回りが上昇したほか、NY株式市場でS&Pが過去最高値を更新したことが好感された。それらを受け、ユーロ・ドルは1.1830ドル台に反落し、ドル・円は109円80銭付近まで浮上。本日アジア市場では米国の強い雇用統計を見込んだ金利高を受け、ドル買いの流れとなった。ただ、ドル・円は心理的節目の110円を控え、利益確定売りが意識されているもよう。

 この後の海外市場では米雇用統計が焦点で、市場コンセンサスは非農業部門雇用者数が+85.8万人(前回+85.0万人)、失業率は5.7%(同5.9%)、平均時給は前年比+3.9%(同+3.6%)。今週発表されたADP雇用統計は民間部門雇用者数が予想外に減少したが、ISM製造業、同非製造業の雇用指数は伸びが示された。新規失業保険申請件数も減少し、全般的に強い内容が期待される。その際には金利高がドルを押し上げるものの、週末要因で上昇は限定的とみる。

通貨別分析

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