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ドル・円は弱含みか、米追加対策期待で株高ならリスクオンの売り

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は弱含みか、米追加対策期待で株高ならリスクオンの売り」

17日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。米連邦公開市場委員会(FOMC)でハト派姿勢は弱まったが、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の慎重な姿勢を受けてドルは売りが継続する見通し。また、追加経済対策の協議進展による早期実施を期待した株高で、リスクオンの売りも見込まれる。

米FRBは15-16日に開催したFOMCで、政策金利の据え置きを決定。ただ、実質ゼロ金利を2023年まで継続する方針を改めて示したものの、債券買入れペースなどを維持。市場は予想ほどハト派的でないと受け止め、FOMC後はいったんドル買いになったが、パウエル議長の慎重な姿勢を受けて売りに転じた。本日アジア市場でもそうした流れを受け継ぎ、ドルは主要通貨に対して弱含んだ。日経平均株価や上海総合指数の上昇で株高を好感した円売りに振れやすいなか、ドル・円はドル売りに押され103円前半に値を下げており、102円台が視野に入りつつある。

この後の海外市場でもFOMCの政策方針を消化する展開で、ドル売り基調が続きそうだ。一方、今晩発表の米経済指標も材料視される。特に新規失業保険申請件数は80万件台と高止まりが予想され、雇用情勢の回復鈍化が嫌気されやすい。また、NY連銀製造業景気指数に続きフィラデルフィア連銀製造業景況指数も低調な内容が見込まれ、減速懸念が強まればドル売りを弱める可能性があろう。ただ、追加経済対策法案は近く成立の見通しとなり、早期実施への思惑で株高に振れればリスクオンの売りがドルをさらに下押ししよう。

通貨別分析

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