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ドル・円は上げ渋りか、株高背景に円売りも有事のドル買い後退

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は上げ渋りか、株高背景に円売りも有事のドル買い後退」

30日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。世界的な株高を背景とした円売りが主要通貨を押し上げる見通し。ただ、米トランプ政権の追加支援策への期待感で株高は継続し、安全通貨のドル買いはいったん後退しそうだ。

米国の複数の州での新型コロナウイルス感染再拡大が懸念され、足元では安全通貨に買いが入りやすい地合いが続く。ただ、前日は予想外に堅調となった住宅関連指標を背景に経済の早期正常化に期待が膨らみ、株価が上昇。それを受け、ドルは失速する場面もあった。本日アジア市場では米株高で投資家心理は改善し、日経平均株価の大幅高によるリスク選好の円売りに振れた。午前中に発表された中国の製造業、非製造業のPMIが想定を上回る内容となったことも、円売りを支援。ドル・円は107円半ばから後半にやや値を上げた。

この後の海外市場でも、株高が続けば円売りに振れやすい。今晩の注目材料は、米国のムニューシン財務長官とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の新型コロナ対応に関する議会証言。米国でのコロナ第2波への警戒が広がるなか、トランプ政権は経済活動を再び停止する措置に否定的な姿勢を堅持。パウエル氏は緩和政策を維持するものの、回復には慎重な見方を示すと予想され、ドル買いは根強い。一方、ムニューシン氏はこれまで追加支援策に言及しており、市場に期待が高まれば株高基調は継続し、ドル買いは抑制されるとみる。

通貨別分析

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