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ドル・円は弱含みか、米FRBの措置でひっ迫懸念は後退

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は弱含みか、米FRBの措置でひっ迫懸念は後退」

10日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)による資金供給措置でドルはひっ迫の懸念が和らぎ、引き続き売られやすい見通し。ただし、主要市場の休場に伴い、大きな下げは想定しにくい。

新型コロナウイルスによる経済への影響を回避するため、トランプ政権は先に大規模な経済対策を成立させた。その一環として、FRBは民間企業を対象に資金供給できる措置を発表。大企業から社債を、州政府から地方債を買い取る。買取り対象は格付けの高くないものも含まれる。それを受け、9日の取引で株式や債券が買われ、ドルは流動性の確保により売られる展開となった。本日アジア市場でもドルは主要通貨に対して下落。半面、ドル・円は日経平均株価の上昇を受け、値ごろ感による国内勢の買い戻しで底堅さも目立った。

欧米市場は一部を除き本日から連休に入り、取引の全面的な再開は14日以降。今晩は米国の3月消費者物価指数(CPI)の発表やメスター米クリーブランド連銀総裁、クオールズFRB副議長の発言機会が予定されるが、手がかりにはなりにくい。ただ、想定以上に悪化した前日の新規失業保険申請件数やミシガン大学消費者信頼感指数に続き、CPIが大幅に鈍化した場合にはドル売りを支援しよう。週明け以降もドル売り基調の継続が見込まれる一方、ドル・円に関しては108円前半で引き続き国内勢の押し目買いが入り、下げは小幅にとどまりそうだ。

通貨別分析

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