東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に108円台後半で推移か、米追加利下げの思惑浮上でドル買い抑制も」
18日のドル・円相場は、東京市場では108円67銭から108円95銭まで反発。欧米市場でドルは109円07銭まで買われた後に108円51銭まで反落し、108円68銭で取引を終えた。
本日19日のドル・円は主に108円台後半で推移する見込み。米追加利下げの思惑が一部で浮上していることから、リスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がある。
報道によると、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は18日、トランプ米大統領、ムニューシン米財務長官とホワイトハウスで会談した。景気や経済成長、雇用、インフレについて話し合いを行なったようだ。FRBの声明によると、パウエル議長は、政策経路は米経済見通しに影響する今後の情報によって全て決まるとの考えを強調しており、金融政策についての自身の見通しに言及しなかったもよう。一方、トランプ大統領は、「非常に良い誠意ある会談だった」、「金利やマイナス金利、低いインフレ、金融緩和、ドル高とその製造業に対する影響、中国や欧州連合(EU)などとの貿易を含む」とツイートしている。市場関係者の間からは、「トランプ大統領はマイナス金利について何度か言及しており、ドル高によって輸出競争力が低下するとの懸念も伝えていることから、FRBに対してさらなる金利引き下げを要求している可能性がある」との声が聞かれている。次回12月10-11日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、政策金利の据え置きが決定される可能性が極めて高いと予想されているが、2020年以降の金利見通しは不透明であり、複数回の利下げが行なわれる可能性は残されている。
《午前8時現在》ドル・円: 108.20円-109.20円 108円台前半でドル買い興味
ユーロ・円: 119.80円-120.80円 119円台後半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 73.50円-74.50円 73円台半ばで豪ドル買い興味
通貨別分析
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