“相変わらず、一喜一憂。”

f:id:okinawa-support:20191119161853j:plain


昨日まで海外に出掛けており、レポートが1日遅れました。
申し訳有りません。

言い訳に成るが、先週も米中通商交渉の行方に一喜一憂するだけで、ネガティブなニュースが出るとリスク・オフとなってドル・円は売られ、反対にポジティブなニュースが出るとリスク・オンになってドル・円が買われると言う詰まらない(?)相場が続いているが、どうやらこの状態は12月15日のトランプ政権による対中追加関税の賦課が為されるか否かが決まるまで続きそうである。
堪らないですなあ…

為替市場(ドル・円相場)がもたもたしている間、米株式市場は堅調でダウ工業株30種平均は2万8千ドルを超えて史上最高値を更新しているが、一時1.9%を超えた10年物米国債券の利回りは債券が買われて(利率は下がる。)再び1.8%台のLow.まで低下してきた。

株が買われるのはある意味リスク・オンの動き。
米国債券が買われるのはある意味リスク・オフの動き。

ドル・円相場がもたもたするのはこの相反する動きに翻弄されているからとも言えようか?

何れにせよ今迄の106~109のレンジが107~110へと上にシフトしたものと理解して、依然としてレンジ取引(Buy low and sell high.=安く買って高く売る。 Sell high and buy low.=高く売って安く買う。)を率先したい。
“言うは易く行うは難し。”と言うが、どうしても下がり出したら追っ掛けて売り、上がり出したら追っ掛けて買いたい衝動に駆られるのは筆者だけであろうか?


週を超えた昨日、興味深いニュースが流れて来た。
トランプ大統領とパウエルFRB.議長がホワイトハウスで対談したが、その内容についてFRB.発表のそれとトランプ大統領がツイッターで呟いたものを比べてみると面白い。
FRB.は
At the President's invitation, Chair Powell met with the President and the Treasury Secretary Monday morning at the White House to discuss the economy, growth, employment and inflation.
Chair Powell's comments were consistent with his remarks at his congressional hearings last week. He did not discuss his expectations for monetary policy, except to stress that the path of policy will depend entirely on incoming information that bears on the outlook for the economy.
Finally, Chair Powell said that he and his colleagues on the Federal Open Market Committee will set monetary policy, as required by law, to support maximum employment and stable prices and will make those decisions based solely on careful, objective and non-political analysis.
要約すると、“パウエル議長は月曜日の朝、招きに応じてホワイトハウスで大統領と財務長官と会って、経済、成長、雇用、そしてインフレに関して討議をした。
会談でのパウエル議長の発言内容は先週の議会証言における発言と整合的で、今後の政策決定は今後の情報で全て決まるとして自分の見通しについては議論しなかった。
パウエル議長とFOMC.のメンバーは法に則って最大の雇用と物価安定の為に金融政策を決定し、その決定は慎重、客観的で非政治的な分析に基づく分析だけによって決定される。”とさらりとしたものだったが、その後トランプ大統領が自身のツイッターに書いた内容は相当異なっている。

それは、
Just finished a very good & cordial meeting at the White House with Jay Powell of the Federal Reserve. Everything was discussed including interest rates, negative interest, low inflation, easing, Dollar strength & its effect on manufacturing, trade with China, E.U. & others, etc.
と言うもので、要約すると“ホワイトハウスでパウエルFRB.議長と大変良好かつ友好的な会議を終えた。金利、マイナス金利、低いインフレ、金融緩和、ドル高とそれによる製造業や中国、EU.、そして他の国々との通商面への影響などの全ての問題が討議された。”とFRB.発表内容と随分違う。

恐らくトランプ大統領のツィートの内容が実際に討議された物であろうが、これは今までトランプ大統領が問題提起してきた内容と“整合する。”

ポイントは、“マイナス金利”、“金融緩和”、そして“ドル高とその影響”であろう。
最近は“ドル安政策”の議論が途絶えてしまったが、トランプ大統領が未だ根に持っている事は事実であろう。
但し、これはトランプ大統領が実際に吠えない限り今日、明日の相場を動かすもものではない。

上述した様に今暫くは我慢しながらレンジ取引を心掛けたい。

top