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ドル・円は底堅い値動きか、米大統領弾劾の思惑後退で買い戻しも

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、米大統領弾劾の思惑後退で買い戻しも」

25日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前日発表された米経済指標は軒並み低調となり、追加利下げ観測を背景にドル売り先行の見通し。ただ、トランプ米大統領の弾劾(罷免)は上院の議員構成上困難との見方から、ドルは買い戻しが入りそうだ。

前日の海外市場でドル・円は一時107円を割り込んだ。24日に発表された米国の住宅価格指数や消費者信頼感指数など経済指標が低調となり、米10年債利回りの大幅低下を手がかりにドル売りが進んだ。また、トランプ大統領が来年の大統領選を視野に民主党候補のバイデン前副大統領のスキャンダルを探すようウクライナ大統領に圧力をかけたとされる問題で、民主党が下院で弾劾訴追に向けた審議を開始すると表明。それを嫌気したドル売りも加わった。ただ、本日のアジア市場で、NZ準備銀の利下げ見送りをきっかけにNZドル・円が上昇し、ドル・円は107円40銭台に強含む場面もあった。

この後の海外市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)内でタカ派のジョージ米カンザスシティー連銀総裁とハト派のブレイナード連邦準備制度理事会(FRB)理事による議会での好対照な発言が注目される。前日の弱い経済指標で追加利下げ懸念が再燃するなか、ドルはFOMC以降の上値の重さが意識されておりハト派的な見解に反応しやすいだろう。半面、トランプ大統領は今晩にもウクライナ大統領との電話会談の内容を公開し、潔白をアピールする方針。現職大統領を弾劾(罷免)するには共和党が多数派の上院で3分の2の賛成が必要で、現実的に困難との見方が広がればドルは買い戻しが入りそうだ。

通貨別分析

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