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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円)「豪雇用統計が良くても影響は限定的」ハロンズ FX 2026/4/11 #外為ドキッ

執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は109.85円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は90.78円前後で取引が開始されました。8日には米国とイランが2週間の停戦に合意と伝わり原油価格が急落したことで、「有事のドル買い」の巻き戻しが優勢となりました。米ドル/円は下落したものの、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルがそれ以上に上昇しました。9日にはイスラエルがレバノンへの攻撃を継続しホルムズ海峡の事実上閉鎖が続いていることで原油価格が上昇、原油の純輸入国である日本の貿易赤字拡大を懸念して円が広範に売られました。これらの結果、豪ドル/円は112円台半ば、NZドル/円は93円台まで上昇しています(執筆時)。

週末の米・イラン和平交渉に注目

今週末11日には米国とイランがパキスタンの首都イスラマバードで和平交渉に臨む予定です。焦点は大きく3つになると見られています。
①核問題
・米国:ウラン濃縮の全面停止を要求
・イラン:平和利用としての濃縮継続は権利と主張

②ホルムズ海峡
・米国:完全な航行の自由確保を要求
・イラン:通行管理・制限を主張(通行料の一部を復興に充てる)

③停戦の範囲
・米国・イスラエル:停戦はイランとのみ
・イラン:レバノンも含むべき

と、いずれの論点も隔たりが大きく、交渉は難航が予想されます。また、一部報道では「レバノンを含む一時停戦が成し遂げられない限り、イランは交渉に参加しない」とも伝わっています。週末の結果次第で、イラン情勢に対する懸念が大きく振幅する可能性があります。

豪雇用統計が堅調なら、RBAはインフレ抑制に注力

豪準備銀行(RBA)の直近(3月17日)の金融政策会合の議事録で、「労働市場の状況は前回会合(1月)以降やや引き締まった可能性があることを示唆している」と評し、中東紛争によるインフレの上振れにより懸念を示しました。その後(19日)発表された豪2月雇用統計では正規雇用者数は減少しましたが、非常勤雇用者数が大幅に増加したことから、全体としては雇用者は増加となりました。豪州の雇用者数は昨年中盤から後半にかけて減少している月もありましたが、直近の3カ月では増加しています(表1参照)。また、失業率は2月に4.3%へ上昇(1月4.1%)しましたが、労働参加率が66.7%から66.9%へ上昇したためであり、「悪い上昇」ではありませんでした。
来週は16日に豪3月雇用統計が発表されます。堅調な結果となれば、RBAは引き続きインフレ抑制に重点を置いた金融政策運営を行うことができることになります。中東情勢の先行き不透明感からインフレ期待が上昇しやすい状況であることから、豪ドルは短期的に買われることになりそうです。
もっとも、次回のRBA理事会までには、豪1-3月期消費者物価指数(CPI)や豪3月CPIの発表が控えています。また、現時点で市場の注目は中東情勢に向いていることから、豪3月雇用統計への反応は一時的なものとなりそうです。

【豪雇用者数変化推移】

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は短期的に下落基調にありましたが、日足一目均衡表の雲に下支えされ反発しています。来週は雲上限が111円台半ばまで上昇する見込みで、目先のサポートとして意識されそうです。仮に雲を下抜け、3月31日安値(108.79円前後)も割り込むようであれば、売り圧力の強まりに注意が必要です。一方、上値は3月11日に付けた約35年ぶりの高値(113.96円前後)がレジスタンスとして意識されそうです。この水準を上抜けた場合は、114.50円や115.00円といった節目が次のターゲットとなるでしょう。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:107.500-111.500、NZD/JPY:89.000-92.000

4/13週のイベント:

04/14 (火) 未定 中国 3月貿易収支
04/14 (火) 09:30 豪 4月ウエストパック消費者信頼感指数
04/14 (火) 10:30 豪 3月NAB企業景況感指数
04/16 (木) 10:30 豪 3月新規雇用者数
04/16 (木) 10:30 豪 3月失業率
04/16 (木) 11:00 中国 1-3月期四半期国内総生産(GDP)
04/16 (木) 11:00 中国 3月小売売上高
04/16 (木) 11:00 中国 3月鉱工業生産

一言コメント:

最近、19時台にソファでウトウトしていることが多くなりました。体力の衰えでしょうか…

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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