
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年4月10日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
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豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は大幅に反発
3月末に一時108円台に下落していた豪ドル/円は今週、109円台後半で取引が始まり112円台後半まで3円近く反発しました。週初6日から、米国とイランの停戦をめぐる期待を背景にリスクオンの豪ドル買い・円売りが先行。早々に110円台を回復すると7日には111円台、8日には112円台を回復するなど堅調な動きが継続しました。なお、8日は米国とイランが2週間の停戦で合意したものの、イスラエルがレバノンの親イラン組織への攻撃を継続したことなどから、終値で112円台を維持できずに伸び悩みました。しかし、9日にはイスラエルがレバノンとの直接交渉を始めると伝わったことから再び豪ドル買い・円売りに傾き112.73円前後まで上伸。10日の東京市場でも112円台を維持しており、3月11日に付けた約36年ぶりの高値113.96円前後まで、あと1円あまりに迫っています。
今週の豪ドル/円の注目ポイントは雇用統計
今週は16日に豪3月雇用統計が発表されます。豪中銀(RBA)はイラン戦争による原油高地合いの中、3月17日に4.10%への利上げを決めました。以来、原油価格は高止まりしており、豪州のインフレを押し上げる公算がさらに高まっています。そうした中で雇用情勢が堅調を維持していることが確認できれば、次回5月5日のRBA理事会で4.35%への追加利上げが行われるとの期待が高まりそうです。なお、豪金利市場の5月利上げの織り込みは10日時点で65%前後です。利上げを織り込む余地がなおも残っている半面、利上げ期待の後退余地も大きいと言えるでしょう。豪3月雇用統計の結果によっては市場の利上げに対する見方が大きく変化することも考えられます。現時点の市場予想は、新規雇用者数2.00万人増、失業率4.3%となっており、豪雇用情勢は3月も堅調を維持したとの見方が優勢なことを示しています。そのほか、引き続きイラン情勢にも注目です。11日から始まる米国とイランの和平交渉が週明け13日の相場展開に影響する可能性もありますが、初交渉とあって「決裂さえしなければOK」とも言えるでしょう。仮に主張が食い違っても、交渉が継続されるのであれば豪ドル/円相場への影響は限られそうです。
今週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
111.000-114.500円
基調
上値試し
今週の注目ポイント
4/16 豪3月雇用統計
・イラン情勢
・主要国株価、国際商品価格
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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