
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<足元の動き>
・FOMC後→一時ドル売り→パウエル議長会見後にドル買いへ転換
・日銀会合後→一時円売り→植田総裁会見後に円買いへ転換
・全体として方向感は出ていない状態
・焦点は引き続き160円突破できるかどうか
<FOMC振り返り>
・政策金利:3.5〜3.75%に据え置き
・金利見通し(ドットチャート):2026年末中央値3.375%で前回(昨年12月)から変わらず
・長期金利見通しは3.125%へ若干引き上げ
・パウエル議長の主な発言:
中東情勢がアメリカ経済に与える影響は不透明
中東情勢を受けたインフレ期待の高まりを警戒
次回の政策変更が利上げになる可能性も議論されたと言及
<日銀会合振り返り>
・政策金利:据え置き
・声明:原油価格上昇が物価見通しへ与える影響に留意が必要と言及
・植田総裁の主な発言:
政策委員の間で基調的物価の上振れリスクを指摘する声がやや多かった
基調物価や自然利子率に関する新指標・推計の公表に向けた準備を開始
※4月利上げの織り込みは約6割:来週の春闘回答・日本CPI(3月24日)が次の焦点
<テクニカル分析>
・日足:ダブルボトム形成後、上昇トレンド継続中。10日・20日移動平均線が上向き
・158円付近がダブルボトムのネックラインとしてサポートに機能
・158円台で下ヒゲを伸ばして反発すれば、レジサポ転換となり上昇余地拡大
・上昇した場合の次のターゲット:162円手前
<介入リスク>
・片山財務大臣から円安牽制発言あり(「いつでも介入できる」ニュアンス)
・160円付近は上値の重さが際立つ可能性
・ただし現在はドル主導の相場のため、単独介入の効果は限定的との見方
・最も効果的な介入タイミングは流動性の薄い時間帯(祝日・朝方など)
<結論>
FOMC・日銀会合を経ても、ドル円は明確な方向感を出せない展開となった。来週以降の最大の材料は引き続き中東(イラン)情勢。紛争が長期化すれば「有事のドル買い」+原油高によるインフレ懸念が重なり、160円突破の可能性は十分ある。一方で160円台では日本当局による介入リスクが高まるため、神経質な動きが続く見込み。テクニカル的には158円サポートを維持する限り上昇バイアスが継続しており、突破後は162円手前が次のターゲットとなる。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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