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米ドル急落で急騰したのは金・銀・天然ガス!天然ガスは2年ぶり、金(ゴールド)は2カ月ぶりの水準へ|週刊 米ドルと相性抜群ランキング 2025/1/19

 

外為どっとコムが提供するCFDサービス「CFDネクスト」の各銘柄(WTI原油、金スポット、銀スポット、天然ガス)と米ドルの「相性」(相関性)をランキング形式でまとめました。銘柄ごとの変動要因についても簡素にまとめています。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

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「米ドルとの相性抜群ランキング」(過去1週間の対米ドルでの相関係数)

順位 CFD銘柄 相関係数
1 金スポット ‐0.82
2 天然ガス ‐0.82
3 銀スポット ‐0.77
4 WTI原油 ‐0.56

集計期間中(1/10~1/16)全てのCFD銘柄が米ドルと負の相関が強かった。トランプ2.0が迫るなか米ドルが全般的に下落。米ドルベースで取引される資源価格に割安感が出た。

米ドルの他通貨に対する相対的な強弱を示すドルインデックスは期間中に0.63%下落した。


※米ドル建てで取引される資源は一般的に米ドルの動向と負の相関(逆相関)が強いと言われている
数値が-1.0に近いほど米ドルの動きが直近の価格動向に影響を与えていたと考えられる
※資源価格は需給など様々な材料の影響で変動するため、必ずしも米ドルと負の相関関係が続くわけではない

WTI原油の変動要因と過去3カ月の値動き

ポイント:WTI原油価格は、ロシアへの追加制裁などで7月以来の水準へ上昇

原油相場の変動要因は以下の通り

NEW!・期間中のWTI原油は6.95%上昇した
NEW!・米エネルギー省の週報で米国内の原油在庫は予想以上に取り崩されていた。一方で、ガソリン在庫は予想以上に積み増されていた。米国の原油在庫は2022年4月以来の低水準となった
NEW!・イスラエルと武装派組織ハマスはパレスチナ自治区のガザでの19日から6週間の停戦に合意した
NEW!・米国などによる追加制裁でロシアの原油供給量が減少する見通しとなっている
    ・中国の景気刺激策により、同国の原油需要が回復するとの見方につながった
    ・石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成されるOPECプラスは1月から予定されていた供給拡大を3カ月遅らせることを決定した
    ・OPECプラスの自主減産が続く中で、一部の加盟国は割り当てられた生産量を無視して生産量を増やしている

天然ガスの変動要因と過去3カ月の値動き

ポイント:天然ガス価格は、冬の寒さ続き約2年ぶりの高値圏

天然ガス相場の変動要因は以下の通り

NEW!・期間中の天然ガスは13.23%上昇した
NEW!・米エネルギー情報局(EIA)の週報では、米国内の天然ガス貯蔵量は258Bcfの減少。市場予想は257.10Bcfの減少だった。総貯蔵量は過去5年平均を約2.5%上回っている(1/10時点)
※Bcf=10億立方フィート
NEW!・全米のほとんどの地域で引き続き寒い気候が続くとの予想が報じられたことで、暖房燃料の消費が増加するとの見通しとなった
    ・米バイデン政権は2024年1月にLNGが環境に与える影響を評価するためにLNGを新たに輸出する際の許可を一時的に凍結

金(ゴールド)スポットの変動要因と過去3カ月の値動き

ポイント:金(ゴールド)スポット価格は、2カ月ぶり水準へ急上昇

金(ゴールド)スポット相場の変動要因は以下の通り

NEW!・期間中の金スポット価格は1.66%上昇した
NEW!・米長期金利が急低下し米ドルが売られたため、金利のつかない金(ゴールド)への投資意欲が高まった
    ・各国中銀による断続的な金の購入が金価格の支えとなっている
    ・FOMCにて来年の利下げ見通しが上方修正されたことにより米金利が上昇。米ドルが全般的に買われたため、米ドルで取引される金に割高感が出た
    ・シリア情勢の不安定化が安全資産の金買いにつながった
    ・金価格は2024年10月30日に一時1トロイオンス=2801.80ドルまで上昇し史上最高値を更新した

銀スポットの変動要因と過去3カ月の値動き

ポイント:銀スポット価格は、米ドル安で割安感出る

銀スポット相場の変動要因は以下の通り

NEW!・期間中の銀スポット価格は2.44%上昇した
    ・中国の製造業の回復と太陽光パネルの需要増加から銀価格の上昇を後押し
    ・金同様に装飾需要がある
    ・幅広い産業需要があり、需要の5割以上が工業用需要。そのため経済が上向くと銀の需要が増える
    ・太陽光パネルなど幅広く使われているため、ここ数年は供給不足気味
    ・価格が低い分変動率が大きくなってしまう

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『CFDネクスト』においてスプレッド実績は日本N225では42%縮小し2.9(提示率は最も高く99.95%)、WTI原油では13%縮小し0.026(提示率は99.88%)となりました🌟
 今後も、さらに低コストでお取引いただける環境を提供するために邁進してまいります。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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