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FX/為替「ドル/円、FOMCを消化しつつ明日の雇用統計待ち」 外為どっとコム トゥデイ 2024年2月1日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年2月1日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼31日(水)の為替相場
(1):日銀主な意見 前向きな意見多数
(2):豪CPI 市場予想を下回る
(3):インフレ鈍化も弱い独小売売上高
(4):弱い米労働関連指標続く
(5):FOMCは予想通り金利据え置き

▼31日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:一時的に大きな値動きも/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

31日(水)の為替相場

期間:31日(水)午前7時10分~1日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀主な意見 前向きな意見多数

日銀は1月22-23日の金融政策決定会合における「主な意見」を公表。「物価安定目標の達成が現実味を帯びてもきているため、出口についての議論を本格化させていくことが必要である」「マイナス金利解除を含めた政策修正の要件は満たされつつある」などと、政策修正に前向きな意見が多くの委員から出されていたことがわかった。

(2):豪CPI 市場予想を下回る

豪10-12月期消費者物価指数(CPI)は前年比+4.1%と市場予想(+4.3%)を下回り7-9月期の+5.4%から伸びが鈍化した。コアCPIにあたるトリム平均値も前年比+4.2%と予想(+4.3%)を下回った(7-9月期+5.1%)。また、12月CPIは前年比+3.4%だった(予想+3.7%、前回+4.3%)。

(3):インフレ鈍化も弱い独小売売上高

独12月小売売上高は前月比-1.6%と予想(+0.6%)をに反して落ち込んだ。一方、その後に発表された独1月雇用統計は失業者数0.2万人減(予想1.10万人増)、失業率5.8%(予想5.9%)と堅調だった。なお、さらにその後に発表された独1月消費者物価指数(CPI)・速報値は前年比+2.9%と予想(+3.0%)を下回り、前回(+3.7%)から伸びが鈍化。欧州連合(EU)基準CPIも前年比+3.1%と予想(+3.2%)以上に鈍化した(前回+3.8%)。

(4):弱い米労働関連指標続く

米1月ADP全国雇用者数は10.7万人増と市場予想(15.0万人増)および前回(15.8万人増)を下回った。その後に発表された米10-12月期雇用コスト指数も前期比+0.9%と予想(+1.0%)を下回り、2021年4-6月期以来の低い伸びとなった。

(5):FOMCは予想通り金利据え置き

米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通りに政策金利を5.25-5.50%に据え置いた。声明では「政策金利に対するいかなる調整も、委員会はそれを検討する上で、今後入手するデータや変化する見通し、リスクのバランスを慎重に見極める」として、従来の「追加的な金融政策の引き締めの程度を決めるにあたり」の文言を削除した。一方で「委員会はインフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を強めるまで、誘導目標レンジの引き下げが適切になるとはみていない」と表明。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はその後の会見で「政策金利はピークに達している公算」「年内の利下げが適切となる可能性高い」などとしつつも「利下げが可能な段階に到達するには、インフレが持続的に低下しているとの確認が必要」「労働市場が力強く経済が健全という基本シナリオの下、利下げのタイミングについて慎重になれる」などと発言。その上で「3月利下げは基本シナリオではない」と明言した。

31日(水)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:やや神経質な相場展開となりそう

昨日のドル/円は一時146.00円付近まで下落したものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に下げ幅を縮小した。NY市場では米1月ADP全国雇用者数と米10-12月雇用コスト指数がいずれも予想を下回ったことでドル売りが先行。ただ、FOMCが政策金利の据え置きを決め、声明で早期の利下げ開始に否定的な見方を示すとドルに買戻しが入った。ドル/円は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「3月利下げは基本シナリオではないだろう」などと発言したことで147円台前半に持ち直す場面もあった。パウエル議長はまた、「労働市場が力強く経済が健全という基本シナリオの下、利下げのタイミングについて慎重になれる」とも発言。物価動向とともに労働市場の動向が政策運営のカギになるとの考えを示した。
こうした中、明日2日に発表される米1月雇用統計はいつも以上の注目を集めるだろう。FOMCの結果をあらためて消化しつつ明日の雇用統計を待つという複雑な市場心理を踏まえると、本日のドル/円はやや神経質な相場展開となりそうだ。

注目の経済指標:ISM製造業景況指数

注目のイベント:BOE総裁発言

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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