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FX/為替「米CPI上ブレでも利下げ期待上昇 ドルは上値の重い展開」 外為どっとコム トゥデイ 2024年1月12日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年1月12日8時50分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼11日(木)の為替相場
(1):予想を上回る豪貿易収支
(2):日銀支店長会議開催
(3):予想を上回る米12月CPI
(4):ラガルドECB総裁「金利はピークにある可能性が高い」

▼11日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感が定まりにくい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

11日(木)の為替相場


期間:11日(木)午前7時10分~12日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):予想を上回る豪貿易収支

豪11月貿易収支は114.37億豪ドルの黒字と、黒字額は市場予想(73.00億豪ドル)を上回った。消費の減退により輸入が前月比-7.9%と落ち込んだことが背景。

(2):日銀支店長会議開催

日銀はこの日開催した支店長会議の報告で、雇用・賃金について「昨年よりも幾分早いタイミングで賃上げ機運が醸成されつつある」と評価する一方、「賃上げの広がりや程度などについては不確実性が高いとの報告が多かった」と慎重姿勢を保った。なお、支店長会議では金沢支店長が「北陸地域の景気は昨年末時点では緩やかな回復を続けているとみていたが(地震で)状況は一変した。問題意識を持って情報収集と分析に努めていく」と表明した。

(3):予想を上回る米12月CPI

米12月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.3%、前年比+3.4%と市場予想(+0.2%、+3.2%)を上回った。食品とエネルギーを除いたコアCPIも前年比+3.9%と市場予想(+3.8%)を上回った。ただ、コアCPIの伸びは前月の+4.0%から小幅に鈍化した。なお、その後クリーブランド連銀のメスター総裁は「12月CPIの結果は我々の仕事がまだ終わっていないことを示唆している」として「3月は利下げには早すぎる」との見解を示した。一方、リッチモンド連銀のバーキン総裁は「本日の米CPIはほぼ予想通りであり、全体としては緩やかな推移を示唆」「インフレ率が2%に向けて軌道に乗れば利下げに前向きになる」と述べた。

(4):ラガルドECB総裁「金利はピークにある可能性が高い」

欧州中銀(ECB)のラガルド総裁はインフレを巡る「最も困難な時期」は終わったとし、2025年のユーロ圏インフレ率は1.9%になるとの見方を示した。「ECBの金利はピークにある可能性が高い」「インフレ経路がデータで確認されれば利下げを開始できる」と発言した。

11日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:方向感が定まりにくい

昨日のドル/円は、米12月消費者物価指数(CPI)による上げ幅を失う展開となった。米12月CPIは前月比+0.3%、前年比+3.4%、コア前年比+3.9%といずれも市場予想を上回る伸びを記録。これを受けてドル買いに傾くと昨年12月11日以来の高値となる146.42円前後まで上昇したが、米長期金利が低下に転じると引けにかけて145円台前半へと反落した。CPIの上振れにもかかわらず、米金利先物が織り込む3月利下げの確率は75%前後へと上昇しており、あらためて市場の利下げ期待が根強いことがわかる。このためドルは目先、上値の重い展開が見込まれる。他方、日銀のマイナス金利解除は4月以降に後ずれするとの見方が広がっていることから円の上値も重そうだ。本日のドル/円は、ドル安と円安の綱引きで方向感が定まりにくい展開が予想される。

注目の経済指標:米12月生産者物価指数

注目のイベント:米企業決算

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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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