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FX個人投資家、2023年の年間収益は47.1%がプラスに|FRBの利下げ開始は2024年4~6月が最多【外為短観 第175回】

外為短観ロゴ

<第175回調査>2023年12月23日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2023年12月15日(金)13:00~2023年12月19日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は603件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか
問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか
問7:FRBの利下げ開始時期はいつごろになると思いますか
問8:2023年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか
問9:2023年1月から12月までの取引回数について、増減率は何%となっていますか
問10:2023年1月から12月までの取引金額について、増減率は何%となっていますか

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が18.2%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は64.3%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は▼46.1%ポイントと前月の△12.2%ポイントから大幅にマイナスへ転じた。
調査期間前後の米ドル/円相場は、日銀が金融緩和政策の現状維持を決定したことなどを受けて早期マイナス金利解除観測が後退すると、一時円売りが強まった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測から、ドル売りが入りやすい地合いのため上値の重い展開が続いている。こうした動きから個人投資家は円高・ドル安に向かいやすいと見ているようだ。
今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が153.00円、最安値が130.00円となり、高値の平均値は145.67円、安値の平均値は138.68円であった。高値の中央値は145.00円、安値の中央値は139.00円だった。実勢レートが前回調査時(最終日)から6円程度切り下がる中、高値と安値の予想中央値は前月調査時から7~9円程度、円高・ドル安にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、17.4%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は50.1%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は▼32.7%ポイントとなり、前月の△23.3%ポイントから大幅にマイナスへ転じた。
調査期間前後のユーロ/円相場は、欧州中銀(ECB)が主要政策金利を4.50%に据え置いた。また、ラガルドECB総裁は会見で「利下げについては全く議論しなかった」と述べると、ユーロ買いが強まる場面があった。しかし、市場にはECBによる早期利下げ転換や日銀が金融正常化に踏み出すとの思惑がくすぶっていることから、個人投資家の見通しは円高・ユーロ安方向に傾いたようだ。
今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が166.00円、最安値が145.00円となり、高値の平均値は159.16円、安値の平均値は151.82円であった。高値の中央値は159.35円、安値の中央値は152.00円であった。前月調査時(最終日)から実勢レートが7円程度切り上がったのに合わせて予想中央値も5~7円程度、円高・ユーロ安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、20.2%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は40.5%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は▼20.3%ポイントとなり、前月の△15.7%ポイントから大幅にマイナスへ転じた。
調査期間前後の豪ドル/円相場は、豪11月雇用統計の結果が良好だったことに加えて、豪中銀(RBA)議事録から追加利上げの可能性が残されていることから底堅く推移した。しかし、日銀が金融正常化に向かうとの思惑がくすぶっており円高・豪ドル安に向かいやすいと見る個人投資家が増えたようだ。
今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が100.00円、最安値が85.44円となり、高値の平均値は97.10円、安値の平均値は92.61円であった。高値の中央値は97.00円、安値の中央値は93.00円だった。前月調査時(最終日)から実勢レートが2円程度切り下がったのに合わせて予想中央値も同程度、円高・豪ドル安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、19.2%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は44.1%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は▼24.9%ポイントとなり、前月の△13.3%ポイントから大幅にマイナスへ転じた。
調査期間前後の英ポンド/円相場は、英中銀(BOE)が政策金利を5.25%に据え置くも、9人の委員のうち3人が利上げを主張したことが伝わるとポンド買いで反応した。しかし、英11月消費者物価指数(CPI)が予想以上の鈍化を示したことで、早期利下げ転換の思惑が浮上した。そうしたことから円高・ポンド安と予測する向きが増えたようだ。
今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が195.00円、最安値が160.00円となり、高値の平均値は185.03円、安値の平均値は176.48円であった。高値の中央値は185.00円、安値の中央値は178.00円だった。前月調査(最終日)から実勢レートが6円程度切り下げたのに合わせて予想中央値は3~4.5円程度、円高・英ポンド安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」と答えた割合が52.4%で最も多かった。次いで「米ドル」が19.7%、さらに「メキシコペソ(5.3%)」、「豪ドル(5.3%)」、「ユーロ(4.6%)」、「英ポンド(2.8%)」、「トルコリラ(2.7%)」と続いた。「米ドル」が前回の34.9%から急減した一方、「円」は前回の19.6%から急増して首位が逆転した。「円」が最も強くなると答えた向きの多くは、その理由として日銀によるマイナス金利解除を挙げた。「日銀の利上げに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げすることで日米金利差が縮小する」との回答もあった。「米ドル」については「利下げが想定より遅くなる」、「利下げを織り込み過ぎ」、「米経済は健全さを保つ」、「大統領選に向けてドルが強いと予想」などの意見が出ていた。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が51.9%と最も多かった。次いで「円」が21.4%、さらに「ユーロ(8.3%)」、「中国人民元(4.6%)」、「トルコリラ(4.3%)」、「英ポンド(2.7%)」「メキシコペソ(2.2%)」と続いた。「円」が前回の48.7%から回答割合を大きく減らした一方、「米ドル」が前回の26.1%からほぼ倍増となり、こちらも首位が逆転した。「米ドル」が最も弱いとした理由については、FRBの利下げを挙げる向きが多く「12月連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げの確度が高まった」との声が出ていた。また、「米景気後退」を指摘する向きもあった。「円」と答えた理由としては「日銀がマイナス金利を解除してもまだ低金利」などのほか「政治の混乱が足を引っ張る」との意見があった。

問7:FRBの利下げ開始時期はいつごろになると思いますか

今回の特別質問として「FRBの利下げ開始時期はいつごろになると思いますか」と尋ねたところ、「2024年4~6月」が46.9%で最多だった。次いで「2024年1~3月」が25.4%、以下「2024年7~9月」が16.3%、「2025年以降」が5.8%、「2024年10~12月」は5.6%だった。なお、米金利先物は2024年3月の25bp(0.25%ポイント)利下げ開始を80%前後織り込んでいる。個人投資家の多くが、FRBの利下げ開始は米金利先物の見立てよりもやや遅くなると予想しているようだ。

問8:2023年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか

今回の特別質問として「2023年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が18.4%で最も多かった。次いで「-30%以下」が13.8%、「+1~5%」が11.8%、「+10~20%」が10.9%、「+5~10%」が10.0%と続き、以下「+30%以上(9.3%)」、「-1~-5%(6.5%)」、「-10~-20%(5.6%)」の順であった。年間の収支が「プラス(利益)」か「マイナス(損失)」かで大別すると、「プラス」が合計47.1%で「マイナス」が合計34.5%となった。「-30%以下」が比較的多かったことを踏まえると全体としての収支が「プラス」であったかどうかは微妙なところだが、割合としては利益を確保した投資家が多かったようだ。

問9:2023年1月から12月までの取引回数について、増減率は何%となっていますか

今回の特別質問として2023年1月から12月までの取引回数について、増減率は何%となっていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が43.2%と最も多かった。次いで「+30%以上」が11.4%、「+10~20%」が9.4%、「+1~5%」が8.6%、「+5~10%」が7.2%と続き、以下「-1~-5%(5.2%)」、「+20~30%(5.1%)」、「-5~-10%(3.3%)」の順であった。年間の取引回数が前年と比べ「プラス(増加)」か「マイナス(減少)」かで大別すると「プラス」が合計41.7%、「マイナス」が合計15.1%であった。多くの個人投資家が2023年に取引回数を増やしたことがあらためてわかった。

問10:2023年1月から12月までの取引金額について、増減率は何%となっていますか

今回の特別質問として「2023年1月から12月までの取引金額について、増減率は何%となっていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が38.3%と最も多かった。次いで「+30%以上」が10.6%、「-30%以下」が9.5%、「+1~5%」が8.6%、「+5~10%」が7.1%、と続き、以下「+10~20%(6.6%)」、「-1~-5%(5.5%)」、「+20~30%(4.0%)」の順であった。年間の取引金額が前年より「プラス(増加)」か「マイナス(減少)」かで大別すると「プラス」が合計36.9%、「マイナス」が合計24.2%であった。2023年は取引金額とともに取引回数も増やした個人投資家が多かったようだ。

本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、株式会社外為どっとコム総合研究所ならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 Copyright©2023Gaitame.com Research Institute Ltd. All Rights Reserved. https://gaitamesk.com/
 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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