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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪月次CPI次第ではRBAが追加利上げも?」ハロンズ FX 2023/11/26

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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目次

豪月次CPI次第ではRBAが追加利上げも?

今週の振り返り

今週の豪ドル/円は97.36円前後、NZドル/円は89.55円前後で週初を迎えました。今週は米国が23日から感謝祭となるため、週初はこれまで積みあがった円ショートポジションの調整が優勢となりました。米ドル/円が147.15円前後まで大きく下落する中で、豪ドル/円は一時96.84円前後、NZドル/円は89.19円前後まで下落しました。円買い戻し一巡後は米ドル/円が149円台まで値を戻したことで、豪ドル/円、NZドル/円も買い戻されました。

豪CPIが追加利上げ期待を高める可能性

21日に豪準備銀行(RBA)が公表したRBA理事会の議事要旨(11月7日開催分)を見ると、「インフレ予測は今後数四半期で1~2回の追加利上げを前提とする」と示してありました。市場ではRBAの利上げは終わったとの見方が優勢でした。そのため、この議事要旨の一文は「RBAはデータ次第では利上げの可能性を十分に残している」との印象を強めるものとなりました。RBAは11月10日に公表した四半期金融政策報告で年内のインフレ予想を4.5%、2024年末のインフレ予想を3.5%としています。これらの8月時点での予想は、それぞれ4.25%、3.25%でしたので11月の見通しは8月から上方修正されています。この上方修正された見通しが、1~2回の追加利上げを想定したものになります。来週は29日に豪10月消費者物価指数(CPI)が発表されます。市場予想は前年比+5.2%で9月の+5.6%から低下となっています。市場の予想ほど豪州のインフレが低下を示さず、「RBAの予想(2023年末のインフレ率4.5%)の達成が難しい」と市場が判断するようであれば、RBAの追加利上げの可能性が一段と高まることになりそうです。

【豪CPIの推移】

中国の景況感は改善を示すか?

来週は30日に中国国家統計局が集計・発表する中国11月製造業PMIが、翌12月1日にはS&Pと財新が集計・発表する財新製造業PMIが発表されます。中国の製造業PMIは国家統計局版、財新版と共に10月は好不況の分岐点となる50.0を下回りました。市場の注目は①前月よりも改善を示すか?②改善していた場合、50.0を超えられるか?の2点となります。豪州は中国との交易関係が強いため中国の製造業が好転することは豪ドルにとって支援材料となりそうです。

OPECプラス会合に注意!

11月26日に開催予定だった石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成される「OPECプラス」会合が30日に延期となりました。延期の原因は「アフリカの生産枠を巡る対立」とのこと。アンゴラ、コンゴ、ナイジェリアといったアフリカの産油国は設備投資不足による施設の老朽化などが原因で生産能力が低下しています。そのため、サウジアラビアから産油目標の下方修正を迫られているようですが、同3カ国がこれを拒んでいるようです。
仮に同3カ国がサウジアラビアの提案を飲む形となれば、来年の総産油目標が下方修正されることになり、原油価格が上昇する一因となります。原油価格の動向は資源国通貨である豪ドルにも影響を与えることが多いため、OPECプラス会合の決定にも注意しておきましょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円の上値は年初来高値の98.58円前後が目先の目途となりそうです。この水準を上抜けると100円を目指すことになりそうです。一方で下値は、一目均衡表の基準線が目先の下値目途となりそうです。その下では一目均衡表の雲がサポートとして意識されそうです。来週も今週同様に一目均衡表の雲がかなり薄くなっています(上限と下限が近い)。その分、サポートとして強く意識されそうですので、下抜けには相応の材料が必要になりそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:95.00-100.00、NZD/JPY:88.00-92.00

11/27 週のイベント:

11/28 (火) 09:30 豪 10月小売売上高
11/29 (水) 09:30 豪 10月消費者物価指数(CPI)
11/29 (水) 10:00 NZ ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
11/30 (木) 06:45 NZ 10月住宅建設許可件数
11/30 (木) 09:00 NZ 11月ANZ企業信頼感
11/30 (木) 09:30 豪 7-9月期四半期民間設備投資
11/30 (木) 09:30 豪 10月住宅建設許可件数
11/30 (木) 10:30 中国 11月製造業購買担当者景気指数(PMI)
12/01 (金) 10:45 中国 11月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)

一言コメント:

11月23日に明治神宮に行ってきました。当日は新嘗祭(にいなめさい)というものが開催されていました。その年の収穫を感謝して、新穀をお供えする行事だそうです。お供えされた野菜などで宝船がつくられていました。個人的には長ネギがたくさん括られて”帆”になっていたのが印象に残りました。

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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