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FX/為替「ドル/円、150円突破で上昇余地拡大 介入警戒感も」 外為どっとコム トゥデイ 2023年10月26日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年10月26日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼25日(水)の為替相場
(1):豪CPIが上振れてRBAの利上げ観測高まる
(2):独IFO「ドイツ経済に明るい兆しが見える」
(3):米新築住宅販売件数 予想を大幅に上回る
(4):米5年債入札は不調
(5):ドル/円 年初来高値更新

▼25日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:150円台後半への続伸はNY市場後半か/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

25日(水)の為替相場


期間:25日(水)午前6時10分~26日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪CPIが上振れてRBAの利上げ観測高まる

豪7-9月期消費者物価指数(CPI)は前年比+5.4%と4-6月期の+6.0%から減速したものの、予想(+5.3%)を上回る伸びとなった。コアCPIに相当するトリム平均値も前年比+5.2%と予想(+5.0%)を上回った(4-6月期+5.9%)。前日に豪中銀(RBA)のブロック総裁が「(インフレ見通しが大幅に上振れすれば)追加利上げをためらわない」と発言していたこともあって、CPIの発表後にはRBAが11月7日の理事会で25bp(0.25%ポイント)の利上げに動くとの観測が高まった。

(2):独IFO「ドイツ経済に明るい兆しが見える」

独10月IFO企業景況感指数は86.9と市場予想(86.0)を上回り前回(85.8)から上昇した。IFO経済研究所は「企業は現在の業況にいくらか満足している。さらに、今後数カ月の見通しに関しても以前ほど悲観的ではない。ドイツ経済に明るい兆しが見える」とコメントした。

(3):米新築住宅販売件数 予想を大幅に上回る

米9月新築住宅販売件数は年率換算75.9万件と市場予想(68.0万件)を大幅に上回った。住宅ローン金利の上昇にもかかわらず米住宅市場は堅調との見方が広がり米長期金利が上昇。ただ、ドル/円は150.00円手前で伸び悩んだ。

(4):米5年債入札は不調

米5年債入札は応札倍率が前回を下回るなどやや不調だった。これを受けて米長期金利が上げ幅を拡大するとドル/円は150.00円を突破。ただ、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感から、しばらく150.00円を挟んで神経質な値動きが続いた。イスラエルのネタニヤフ首相が「ガザ地上侵攻の準備をしている」と明言し中東情勢を巡る不透明感が増す中、クロス円が軟化したこともドル/円の上値を抑えた。

(5):ドル/円 年初来高値更新

米長期金利の上昇や米株安を背景にドル買いが一段と強まった。ドル/円は、今月3日に付けた150.16円前後を上抜けると上昇に弾みが付き、NY市場クローズ間際には150.31円前後まで上伸して年初来高値を更新した。

25日(水)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:150円台後半への続伸はNY市場後半か

昨日のドル/円は年初来高値を更新。米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まるとNY市場終盤に150.31円前後まで上伸して昨年10月21日以来約1年ぶりの高値を付けた。米10年債利回りは、9月新築住宅販売件数の増加や5年債入札の不調などから前日比13bp(0.13%ポイント)上昇。NY原油(WTI)が中東情勢を巡る供給不安の再燃で約1.5ドル(約2%)値上がりしたことも円の重しになった。
ドル/円は強い上値抵抗として意識されていた従来の年初来高値である150.16円前後を上抜けたことで、チャート上の上値余地は昨年10月21日に付けた1990年以来の高値151.94円前後まで拡大したと考えられる。一方で、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感は一段と増している。150.50円には本日満期を迎える大き目のオプションが設定されていると見られる。この点も上値試しの市場心理を圧迫しそうだ。仮に、150円台後半への続伸があるとしてもオプションの満期を超えたNY市場後半になるのではないだろうか。なお、NY市場では米7-9月期国内総生産(GDP)・速報値の発表が予定されており、前期比年率+4.5%という高い伸びになると予想されている。

注目の経済指標:米7-9月期GDP

注目のイベント:ラガルドECB総裁講演

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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