
<第199回> 2025年12月20日
外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。
分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所
調査実施期間
2025年12月12日(金)13:00~2025年12月16日(火)24:00
調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は 527 件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。
問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が40.6%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は32.3%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△8.3%ポイントと前月の△38.9%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。
調査期間前後の米ドル/円相場は、上値が重く154円台へ下落する展開。米11月雇用統計の失業率が4.6%と約4年ぶりの水準へ悪化するなど米労働市場の減速が続いていることが示された。また、日銀による12月利上げが意識されていることから個人投資家の強気スタンスが後退したのであろう。
今後1カ月間の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が162.00円、最安値が140.00円となり、高値の平均値は157.51円、安値の平均値は152.71円であった。高値の中央値は157.22円、安値の中央値は154.00円だった。前月調査時(最終日)から実勢レートは1.3円ほど切り下がったのに沿って高値の予想中央値は1.8円程度、円高・米ドル安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理
問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、43.3%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は22.8%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△20.5%ポイントと前月の△36.6%ポイントからプラス幅が縮小した。
調査期間前後のユーロ/円相場は、一時183円台に上伸して史上最高値を更新。欧州中銀(ECB)の一部メンバーが「次の政策変更は利上げになる可能性がある」との見解を示したことなどから、ECBの利下げ打ち止めが意識された。ただ、日銀の利上げ観測などを背景に円安の勢いが弱まっていることもあって個人投資家の間では高値警戒感が広がりやすかったと見られる。
今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が190.00円、最安値が170.00円となり、高値の平均値は183.194円、安値の平均値は179.32円であった。高値の中央値は184.00円、安値の中央値は180.00円であった。実勢レートが前月調査時(最終日)から1.2円ほど切り上がった動きに沿って、高値・安値の予想中央値は1~2円程度、ユーロ高・円安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理
問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、40.4%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は22.8%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△17.6%ポイントと前月の△31.1%ポイントからプラス幅が縮小した。
調査期間前後の豪ドル/円相場は、104円を上値に小反落する展開。豪中銀(RBA)が2026年に利上げに転じるとの見方が広がっている。ただ、日銀の12月利上げが意識されていることもあり個人投資家の先高観がやや低下したようだ。
今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が110.00円、最安値が93.00円となり、高値の平均値は104.94円、安値の平均値は102.00円であった。高値の中央値は105.00円、安値の中央値は102.00円だった。前月調査時(最終日)と比べ実勢レートが1.6円ほど切り上がったのに沿って、高値の予想中央値は2.5~3円程度、豪ドル高・円安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理
問4:今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、40.6%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は21.1%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は△19.5%ポイントとなり、前月の△30.9%ポイントからプラス幅が縮小した。
調査期間前後の英ポンド/円相場は、207円台を中心とした値動きでやや伸び悩んだ。英中銀(BOE)による12月会合での利下げや2026年での追加利下げが意識される中、英ポンド高・円安の流れが続くと見る個人投資家がやや減少したようだ。
今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が220.00円、最安値が187.00円となり、高値の平均値は209.34円、安値の平均値は204.06円であった。高値の中央値は210.00円、安値の中央値は205.10円だった。前月調査時(最終日)と比べ実勢レートが2.2円ほど切り上がったのに沿って高値・安値の予想中央値は3~3.5円程度、英ポンド高・円安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理
問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が30.7%で最も多かった。次いで「円」が27.7%、以下「ユーロ(13.7%)」、「豪ドル(8.5%)」、「トルコリラ(4.7%)」、「メキシコペソ(4.2%)」と続いた。「米ドル」は2カ月連続で首位となったが、回答割合は前回の39.1%から低下した。一方、2位の「円」は前回と同順位ながら、回答割合は21.7%から上昇した。4位の豪ドルは前回の7位からジャンプアップ。回答割合も2.2%から上昇した。なお、ユーロや豪ドルは調査期間直前に対円で年初来高値を更新していた。
「米ドル」を最も買いたい理由として、自由記述形式で尋ねたところ、「基軸通貨だから」、「アメリカの成長はゆるぎない」などの声に加え、「インフレ再加速」、「雇用情勢の向上」などを背景に「利下げ打ち止め感が出る」との見方が出ていた。「円」を買いたい理由としては「日銀の利上げ」を挙げる向きが非常に多かった。日銀については、12月の利上げだけではなく、2026年についても「利上げを継続する」との見方が多かった。そのほか、「弱すぎるので強くなってほしい」という願望も出ていた。
問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか
問5とは反対に、今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」が44.8%と最も多く、「米ドル」が28.3%で続いた。以下、「中国人民元(7.4%)」、「トルコリラ(6.6%)」、「ユーロ(4.2%)」、「英ポンド(2.8%)」の順になった。「円」は3カ月連続首位となったが、回答割合は前回の54.0%から低下した。一方、2位の「米ドル」の回答割合は前回の21.9%からやや上昇した。なお、「円」と「米ドル」に合計で7割以上の回答が集まる傾向に変化はなかった。
「円」が最も安くなると考える理由について自由記述形式で尋ねたところ、「日銀が利上げしても円高は一時的」、「利上げは織り込み済みで材料出尽くし」との見方や、「日銀による2回目、3回目の利上げ期待が出てこないと弱いまま」、「日銀が政策金利を0.25%上げても、実質金利のマイナスが続く円は弱い」との意見が出ていた。「米ドル」を売りたい理由としては「FRBの利下げ」、「景気悪化」などのほか「FRB議長の交代」を挙げる向きもあった。
問7: 2025年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。

今回の特別質問として「2025年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか」と尋ねたところ「0%(変化なし)」が18.2%で最も多かった。次いで「1~5%」が15.4%、さらに「10~20%」が13.1%で続き、以下「30%以上」が11.4%、「5~10%」が9.5%、「-30%以下」が8.2%の順になった。2025年のFX取引で「利益」を出した合算割合は56.5%で、「損失」の25.2%を大きく上回った。損益につながった要因(理由)を自由記述形式で尋ねたところ、「利益」を得た層からは「高市総理誕生後の円安」、「(トルコリラ等の)スワップポイント」のほか「トランプ関税によるドル安がいい押し目になった」との声も挙がっていた。円売り・外貨買いの戦略が奏功したとの報告が圧倒的に多かった。反対に、「損失」を被った向きからは「予想外に円安が進行」したなどと、円買い・外貨売りを敗因に挙げる向きが多かった。
問8: 2026年に注目される為替市場のテーマは何だと考えますか。

もう一つの特別質問として「2026年に注目される為替市場のテーマは何だと考えますか」と尋ねたところ「米国の景気動向・金融政策」が49.7%とほぼ半数を占めた。次いで「日本の景気動向・金融政策」が20.3%、さらに「地政学リスク」が12.1%で続き、以下「日本の政治(4.2%)」、「中国の景気動向・金融政策(4.0%)」、「米国の政治(3.8%)」などと続いた。合算割合で70%の個人投資家が、2026年も日米の景気動向及び金融政策に注目していることが分かった。2025年は米国の利下げと日本の利上げで政策金利格差は125bp(1.25%ポイント)縮小する見込みだが、いまのところ米ドル/円相場への影響は限定的だ。2026年には、金利差が焦点となる相場展開が復活するのか注目されよう。


株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」、ラジオ(ニッポン放送)でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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