東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に144円台で推移か、欧米追加利上げ予想でドル売り縮小の可能性」
28日のドル・円は、東京市場では143円73銭から144円20銭まで反発。欧米市場では143円83銭まで売られた後、144円62銭まで上昇し、144円50銭で取引終了。本日29日のドル・円は主に144円台で推移か。欧米追加利上げを想定してドル売り・円買いは縮小する可能性がある。 欧州中央銀行(ECB)が主催する国際金融会議「ECBフォーラム」の討論会が6月28日に開かれた。報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「政策は制約的だが、十分制約的ではないかもしれない」、利上げが経済に与える影響について「米国経済が景気後退に陥る可能性は最も起こり得ないシナリオ」との見解を示した。パウエル議長の発言を受けて7月利上げの可能性は高まり、リスク選好的なドル買いが観測された。インフレ抑制のためにFRBとECBは政策金利を景気抑制的な水準に設定する必要があることを示唆したが、一部の市場参加者は「2%の物価目標を達成するために欧米中央銀行は過度な金融引き締めを強行する可能性がある」と指摘し、来年にかけて欧米経済は悪化すると見ている。
《午前8時現在》 ドル・円: 143.50円-145.00円 143円台半ば近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 157.00円-158.50円 157円近辺でユーロ買い興味
豪ドル・円: 94.50円-96.00円 94円台半ば近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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