東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に140円台で推移か、米債務法案の下院通過への期待でドルは下げ渋る見込み」
29日のドル・円は、東京市場では140円92銭まで買われた後、140円23銭まで反落。欧米市場では140円54銭から140円12銭まで下落し、140円45銭で取引終了。本日30日のドル・円は主に140円台で推移か。米債務法案の下院議会通過が期待されており、ドルは下げ渋る可能性がある。
報道によると、米共和党の一部強硬派はバイデン大統領とマッカーシー下院議長の合意に反対する姿勢を示した。連邦政府の債務上限を2025年1月まで停止し、歳出に上限を設ける案について、フロリダ州のデサンティス知事は米FOXニュースとの会見で、「合意が議会を通過しても米財政の軌道を変えるには不十分」との見解を伝えた。関係筋によると、下院本会議での採決に向け、5月30日午後に行われる下院規則委員会の討議が大きな意味を持つようだ。現時点で同委員会の共和党メンバーの少なくとも2人が法案の不支持を表明している。マッカーシー下院議長は29日、「下院規則委での討議について懸念していない」との見方を伝えている。関係者の間からは「下院本会議での採決が予定通り実施される可能性は高いが、楽観視できない状況」との声が聞かれている。市場参加者の大半は債務法案の下院通過を織り込んでいるが、一部の参加者は「上院での採決は難航する可能性がある」と警戒しており、30日の米国株式・債券市場の反応が注目されそうだ。
《午前8時現在》 ドル・円: 139.80円-141.00円 139円台後半でドル買い興味
ユーロ・円: 149.80円-151.00円 149円台後半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 91.30円-92.50円 91円台前半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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