東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に134円台で推移か、米利上げ停止を想定してドル買い拡大の可能性低い」
3日のドル・円は、東京市場では136円63銭から135円73銭まで下落。欧米市場では135円94銭まで戻した後、134円71銭まで反落し、134円75銭で取引終了。本日4日のドル・円は主に134円台で推移か。6月に米利上げ停止の可能性があるため、リスク選好的なドル買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
今回の連邦公開市場委員会（FOMC）会合後に発表された声明では、前回の声明に盛り込まれていた「いくらかの追加引き締めが適切となる可能性を見込む」との文言は削除され、「どの程度の追加的な政策引き締めが適切となり得るかを決定する上でさまざまな要素を考慮する」と記された。米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長はFOMCの声明発表後の記者会見で、追加利上げを見込むとの文言を削除したことについて「意義のある変化だ」と述べた。また、「政策は入手するデータに左右され、会合ごとに判断する」と述べており、6月のFOMCで政策金利の据え置きが決定される可能性について否定しなかった。市場参加参加者の間からは「利上げは今回が最後となりそうだが、今年後半に利下げが開始されるかどうかはっきりしない」との声が聞かれている。ただ、各金融機関は他行に対する信用基準を厳しくする可能性が高いこと、インフレ緩和の期待は高まっていることから、雇用情勢が多少悪化した時点でFRBは利下げを開始するとの見方も出ている。
《午前8時現在》 ドル・円： 134.00円-135.80円 134円近辺でドル買い興味
ユーロ・円： 148.30円-150.00円 148円台前半でユーロ買い興味
豪ドル・円： 89.00円-90.00円 89円近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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