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今週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAは利上げ?それとも据え置き?最新分析!」ハロンズ FX 2023/4/2

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次

 

RBAは利上げ?それとも据え置き?最新分析!

先週の振り返り

先週の豪ドル/円は86.71円前後 NZドル/円は80.94円前後で週初を迎えました。27日には「米当局が地銀への緊急融資制度など支援策を検討」と報じられたことで、金融システムへの不安が後退し円売りが優勢となりました。29日に発表された豪2月消費者物価指数(CPI)は、前年比+6.8%と予想(+7.2%)や前月(+7.4%)を下回りました。しかし、月末、四半期末、年度末(日本)の持ち高調整などによる円売りが持ち込まれたことなどもあり、CPIの結果が豪ドル/円相場に与えた影響は限定的となりました。週を通して円売りが優勢となったことで、豪ドル/円は89.67円前後 NZドル/円は83.82円前後まで上値を伸ばしました。(執筆時)

注目のRBA理事会!市場予想は据え置き?

4月4日に豪準備銀行(RBA)は理事会を開催し金融政策を決定します。前回、3月の理事会ではインフレがピークアウトした可能性を示唆したほか、「次回会合で利上げ休止について再検討する」との見解を示しました。
その後発表されたオーストラリアの主要経済指標の結果を見てみましょう。

豪雇用統計は強い結果

まず、3月16日に発表された2月の豪雇用統計です。

【豪2月雇用統計結果】

12、1月と2カ月連続で低下していた雇用者数は予想以上に増加しました。これは前の2カ月の下落は季節的な要因という見解を示していた豪統計局(ABS)の見立てを裏付けるものとなりました。失業率3.5%や労働参加率66.6%はオーストラリアが月次統計を開始して以来、歴史的に見ても良い状態(低失業率、高参加率)を維持しています。雇用者数変化の内訳を見ても、正規雇用者数の増加が非常勤雇用者の減少分を大きく上回っています。「正規雇用を求めているのにパートタイムの職しか見つからない」など期待通りの職につけていない人を合わせた「不完全雇用率」は5.8%となっており、過去最低水準まで低下しています。 これらの内容から、豪州の労働市場は引き続きひっ迫しており、賃金の上昇と物価の上昇が互いに作用してインフレ上昇に拍車をかけてしまう、「賃金・物価スパイラル」が引き起こされる可能性がRBAの懸念材料として残りそうです。

個人消費は微増

次に、28日に発表された豪2月小売売上高です。

【豪小売売上高推移】

豪州の小売売上高は11月に大きく上昇したあと、12月には大きく低下。1月にそれ以前の水準まで回復していました。2月の小売売上高は前月比+0.2%と微増。9月以降の平均値を見ると、ほぼ横ばい状態が続いています。これは「高インフレのほかに、高金利による住宅ローン支払い額の増加などが家計消費に影響を与えている」とABSは分析しています。この2月小売売上高の結果は、RBAが利上げ休止を考える一因となりそうです。

想定を下回るインフレ鈍化

そして、豪消費者物価指数(CPI)です。

【豪消費者物価指数推移】
29日に発表された豪2月CPIは市場予想の前年比+7.2%を下回る+6.8%となりました。豪州のインフレは昨年12月には大幅に加速していました。しかし翌1月には大きく低下しています。これは、ホリデーシーズンという季節的な要因の影響で一時的に上がった物価が低下していたことを示しています。そして、2月分は更に低下しています。RBAは3月理事会の声明で「月次CPIを見るとインフレ鈍化の兆しが見えた」と示していましたので、RBAの見立て通りの結果になったと思います。

これらの結果を見ると、労働市場は依然としてひっ迫しているものの、インフレは鈍化しているため、「賃金・物価スパイラル」が引き起こされる可能性は低下していると捉えられます。そして、RBAが気にしている家計消費は横ばいのため、追加の利上げを実施することで家計に更なる負担をかける懸念が生れます。特にCPIの予想以上の低下は、RBAが利上げを停止するという予測を後押しする結果になったとみています。

他方で、RBAが最も重視しているインフレ指標は月次ではなく四半期CPIです。そのため、「利上げ停止は次回発表の四半期CPI(4月26日)でインフレ鈍化が確認出来てからではないか?」との見方もあります。念のため、0.25%利上げが継続された場合のトレードイメージを作っておくとよいでしょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円の上値は節目となる90.00円が最初に意識される水準となりそうです。そこを上抜けると雲の上限を抜けられるかが焦点となりそうです。

一方で下値は、2月23日以降は、レジスタンスとして機能していた日足一目均衡表の転換線を上抜けましたので、当面は同線がサポートとなりそうです。その下の水準では、3月24日安値の86.06円前後が下値目途として意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:86.00-91.00、NZD/JPY:81.50-85.00

4/3 週のイベント:

04/03 (月) 10:30 豪 2月住宅建設許可件数 
04/03 (月) 10:45 中国 3月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
04/04 (火) 13:30 豪 豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
04/05 (水) 中国 清明節で休場
04/05 (水) 11:00 NZ ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利
04/06 (木) 10:30 豪 2月貿易収支
04/06 (木) 10:45 中国 3月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
04/07 (金)~04/10 豪、NZ イースターで祝日休場

一言コメント:

我が家にレゴの消防署と警察署(だったもの)があります。一番初めに説明書通り作りましたが、その後は子供たちがおもいおもいの物を作るので建物はバラバラになっていました。先日、妻が「レゴを直す!」と言い出しました。バラバラに混ざり合っているレゴ(ほかのレゴパーツも多数あり)から、説明書通りのパーツを探してきて組み立てる。気の遠くなる作業でしたが、「始めたらやり遂げるしかない」と2時間以上かけて消防署と警察署が復活!おかげで翌日は眠気との戦いでした。平日にやっちゃダメですね…(笑)

 
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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