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ドル・円は底堅い値動きか、米雇用統計や日銀決定会合を見極め

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、米雇用統計や日銀決定会合を見極め」
 9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前日の米雇用関連指標を受け明日の雇用統計の強い内容が期待され、ドルは売りづらい。また、日銀による緩和政策継続で日米金利差拡大が意識され、ドル・円は上昇基調を維持しよう。
 8日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院金融サービス委員会での発言がドル売りを誘ったが、低調な米国債入札で米10年債利回りは反発。ドル買い再開でユーロ・ドルは1.0570ドル台から1.0540ドル付近に下げ、ドル・円は136円半ばから137円前半に浮上した。本日アジア市場で米金利は上げ渋り、ドル買いは一服。ドル・円はテクニカル上の節目137円40銭付近の売りが意識され、136円台に失速した。
 この後の海外市場は米金融政策を注視する展開。前日発表された米国のADP雇用統計やJOLTS求人件数が予想よりも強い内容となり、明日の米雇用統計への期待感が広がりやすい。堅調ならパウエル議長のタカ派的な議会証言を後押しする材料となるため、今晩はドル売りを進めにくいだろう。一方、日銀は金融政策決定会合で従来の緩和政策を維持する公算。日米金利差拡大が意識されるなか、ドル・円は下げづらい値動きが続くとみる。



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