豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は反落。中国の景気回復期待や米国経済が予想されたほど鈍化しないのではとの期待により、一時は1バレル=82ドル台まで上昇。その後は次週にOPEC会合やFOMCが控えていることもあり反落となった。終値は前日比-1.33ドルの1バレル=79.68ドル(1月27日)。
・豪10-12月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.8%と予想(+7.6%)や前期(+7.3%)から上振れ。12月月次CPIは前年比+8.4%で、前月(+7.3%)からインフレは加速(1月25日)。
・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想(2.5万人増)を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった(1月19日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。
今日のメインシナリオ
今週はビッグイベントが続々!ドイツGDPが弱いと、豪ドルは…?
今週は米、英、欧の金融政策会合をはじめ、火曜日(31日)以降に注目の経済指標が多数予定されている。そのため本日は注目イベントを控えて様子見ムードが強い日になりそうだ。
本日の注目はドイツの10-12月期国内総生産(GDP)となる。市場予想は前期比±0.0%と横ばいとなっている。このところ市場は、「欧州の経済指標を見ると、市場が警戒していたほど欧州の景気は減速しない」との期待を高めている。そのため、ドイツのGDPが市場予想に反して減速をしめしていた場合には、リスク警戒感が高まり、リスクマインドに敏感な豪ドルは一時的に売られることになりそうだ。
前述の通り今週は注目の経済指標が多数予定されていることから、リスク警戒感が高まるような結果であったとしても、影響は限定的となるのではないか。
個別の想定シナリオ
■ドイツGDPが悪化
⇒ドイツ景気減速懸念が高まる
⇒リスク回避の動きが強まる
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは売られる
チャート分析
今後の注目材料
独10-12月期GDP
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。8時に豪ドル/米ドルの移動平均で買いシグナルが点灯。
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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