豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
本日、豪10-12月期消費者物価指数(CPI)発表!
・豪11月月次CPIは前年比+7.3%となり、前月(+6.9%)や予想(+7.2%)に対して上振れていた(1月11日)。
・原油価格は下落。米国の景気減速懸念が強まったことが材料視された。終値は1バレル=80.13ドル(1月24日)。
・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想(2.5万人増)を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった(1月19日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。
今日のメインシナリオ
注目の豪CPI!結果次第でRBAの利上げ幅(予想)が変わる?
本日は豪10-12月期(四半期)CPIが発表される。市場予想は前年比+7.6%と、前期(+7.3%)よりも豪州のインフレは加速したとみているようだ。先日(1月19日)発表された、豪12月雇用統計で市場予想に反して雇用者数が減少していたこともあり、市場ではRBAが2月7日の理事会で金利を据え置きにするとの予想が高まっている。RBAは昨年10月に利上げ幅を0.25%に縮小したが、仮に豪四半期CPIが前期よりも加速しているのであれば、このタイミングでRBAが利上げを見送るのはナンセンスのように思える。また、四半期CPIが前期と同程度の伸び、もしくはインフレ鈍化の兆しが見えない結果だった場合は、RBAの利上げ見通しが強まり、豪ドルを支えることになりそうだ。
個別の想定シナリオ
■豪10-12月期CPIでインフレの加速が確認できた
⇒RBAは利上げサイクルを継続するとの思惑が高まる
⇒豪ドルは底堅い
チャート分析
今後の注目材料
豪10-12月期CPI
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。8時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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