主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2022年12月12日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼9日(金)の為替相場
(1):中国でCPIとPPIが発表
(2):米PPIは予想を上回る伸び
(3):米ミシガン大信頼感指数は予想を上回る
▼ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)/ ▼人気通貨ペア 本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:都合により休載/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
9日(金)の為替相場
期間:9日(金)午前7時10分~10日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国でCPIとPPIが発表
中国11月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.6%と予想と一致し、前月(+2.1%)から伸びが鈍化。中国11月生産者物価指数(PPI)は前年比-1.3%と予想(-1.5%)を上回ったものの2カ月連続のマイナスとなった。新型コロナウイルス感染再拡大で政府が行ったコロナ対策が大きな影響を及ぼす結果となった。
(2):米PPIは予想を上回る伸び
米11月PPIは前月比+0.3%、前年比+7.4%と予想(+0.2%、+7.2%)を上回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+6.2%だった(予想+5.9%)。インフレ圧力の根強さが示される結果となったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が改めて意識され、米長期金利は上昇。米10年債利回りが3.5%台を回復すると、ドル/円も上昇した。
(3):米ミシガン大信頼感指数は予想を上回る
米12月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は59.1と前月(56.8)から上昇し、予想(57.0)を上回った。消費者の期待インフレ率は(5-10年)は3.0%となり、前月から変わらず高水準を維持した。この結果を受け、米10年債利回りはさらに上昇。ドル/円は136.90円前後まで上値を伸ばした。
9日(金)の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:都合により休載
注目の経済指標:英10月GDP
注目のイベント:米国債入札
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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