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豪ドル/円 NZドル/円 週間為替見通し「豪経済指標の結果がRBAの利上げペースの再加速を即す?」ハロンズ 2022/11/26

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、為替情報発信中!

目次

 

豪経済指標の結果がRBAの利上げペースの再加速を即す?

今週の振り返り

今週の豪ドル/円は、21日に中国の各地で新型コロナ感染拡大への対応からロックダウンが再導入されたことを嫌気し、豪ドル/円は一時93.19円前後まで下落しました。その後は新たな取引材料に乏しかったこと、週後半に米国が感謝祭で市場参加者が様子見ムードを強めたことで、前週に続いて93~94円台を中心に方向感に乏しい値動きとなりました。一方で、NZドル/円は86.27円前後で週初を迎えました。豪ドル/円同様に、中国のロックダウン再導入を受けて、86.04円前後まで低下する場面もみられました。しかし、23日にNZ準備銀行(RBNZ)が0.75%利上げを実施し政策金利を4.25%まで引き上げたこと、今後も利上げを継続することを示唆したことで、NZドル買いが強まり、NZドル/円は87.46円前後まで上昇しました。

豪経済指標がRBAの利上げ幅再拡大を即す?

豪州では28日(月)に発表される豪10月小売売上高に注目です。豪州の小売売上高は高インフレ下にも関わらず、2022年1月から9カ月連続で前月比プラスを記録しています。10月分について、市場は前月比+0.5%と豪州の消費意欲は引き続き堅調であることを予想しています。堅調且つ、市場予想を上回る強い結果となれば、豪準備銀行(RBA)が利上げ幅再拡大について考慮する際の支援材料となりそうです。その他、30日(水)には10月月次消費者物価指数(CPI)が発表されます。10月26日に発表された7-9月期の四半期CPIは前年比+7.3%となり、豪州のインフレは予想以上に強まっていることを示しました(同時に発表された9月月次CPIは前月比+7.3%)。10月分でインフレが更に上伸していた場合、翌週のRBA理事会(12月6日)で再び利上げ幅を0.50%に拡大する可能性も出てきそうです。RBAは1月に理事会を開催しません。そのため、12月の理事会を逃すと次は2月まで理事会が開催されません。インフレの上昇が止まらないのに、2カ月間手を打てない状況というのは避けたい。そのため予防的な意味合いも含めて利上げ幅再拡大の可能性が浮上するかもしれません。月次CPIの結果に注目しましょう。

米国では注目指標満載!ドル/円の動きに要注意

来週も外国為替市場でのメインドライバーは、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を市場がどう捉えるか、となりそうです。来週は月末月初の週となります。米国では雇用統計やISM製造業、個人消費支出(PCE)などの重要経済指標が数多く発表されます。各々の指標結果を受けて、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が0.50%となることを市場が織り込むと米ドル/円の上値が抑制されることになると思います。そうなると、クロス円の豪ドル/円、NZドル/円の上値も限定的となりそうです。米ドル/円の動きには引き続き注意が必要です。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は、93円台を中心にした値動きで方向感が定まっていません。チャート形状が高値切り下げ、安値切り上げで三角保ち合いを形成しています。また、一目均衡表の各ラインが密集していることからも方向感が定まりにくい状況であることがわかります。来週は、三角保ち合いの上限下限どちらかをブレイクアウトして方向感が出るかに注目です。ただし、ブレイクアウトした場合、上値は10月後半に上値を抑えた95円台後半がレジスタンスとして意識されそうです。一方で下値は、200日移動平均線(200MA)が執筆時時点(11/25)時点で92円台半ばまで上昇してきています。200MAを下抜けた場合は短期的に売り圧力が強まる可能性がありますので要注意です。

【豪ドル/円 日足チャート・一目均衡表、200日移動平均線】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:90.50-96.50、NZD/JPY:84.00-88.00

11/28 週のイベント:

11/28 (月) 09:30 豪 10月小売売上高
11/30 (水) 06:45 NZ 10月住宅建設許可件数
11/30 (水) 09:00 NZ 11月ANZ企業信頼感
11/30 (水) 09:30 豪 10月住宅建設許可件数
11/30 (水) 10:30 中国 11月製造業購買担当者景気指数(PMI)
12/01 (木) 09:30 豪 7-9月期四半期民間設備投資
12/01 (木) 10:45 中国 11月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)

一言コメント:

サッカーのワールドカップが始まりました。若い頃はほぼ全ての試合を観ていましたが、過去数大会は無理をしないで観られる試合だけ観戦しています。日本対ドイツ戦はもちろん観ましたが、翌日のことを考えると22時キックオフがぎりぎりですね。27日のコスタリカ戦は日本時間19時キックオフなので問題ないですが、スペイン戦は朝5時キックオフ…最後まで観ていたら仕事に遅れてしまいます。どうしよう…

 
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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