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FX個人投資家のドル先高感は急低下! 2022年最後となる12月米FOMCでの大幅利上げ期待が縮小【外為短観 第162回】

外為短観ロゴ

<第162回調査>2022年11月26日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2022年11月18日(金)13:00~2022年11月22日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は750件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか
問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか
問7:FRBは12月13-14日のFOMCにて、FF金利をどの水準まで引き上げると思いますか?
問8:ECBは12月15日の理事会にて、主要政策金利(リファイナンス金利)をどの水準まで引き上げると思いますか?
問9:これらも踏まえて年末時点のユーロ/米ドル相場の水準はどのくらいと予想しますか?よろしければ、その理由もお書きください。
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が40.0%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は30.7%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△9.3%ポイントと前月の△72.3%ポイントからプラス幅が大幅に縮小した。調査期間前後の米ドル/円相場は、米10月消費者物価指数(CPI)・米10月生産者物価指数(PPI)が予想を下回る結果となったことで米利上げペースが減速するとの思惑が強まり、146円台から137円台まで下落する場面があった。その後も、戻りが142円台にとどまるなど上値の重い相場展開となったことが個人投資家の米ドル強気・円弱気姿勢を大幅に弱めたようだ。

今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が152.20円、最安値が128.70円となり、高値の平均値は144.88円、安値の平均値は135.94円であった。高値の中央値は145.00円、安値の中央値は136.00円だった。前月調査から9~10円程度、円高・米ドル安方向へシフトしている。米国が利上げペース減速となれば10月21日に付けた32年ぶりの高値151.94円前後を更新することは難しいと見ているようだ。

米ドル/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、32.3%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は23.3%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△9.0%ポイントとなり、前月の△43.0%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。調査期間前後のユーロ/円相場は、ウクライナ情勢の一段の悪化懸念からユーロ売りが強まる場面もあったが、ユーロ圏要人によるタカ派発言が相次ぐ中で下値は堅かった。米ドル/円の下落とユーロ/米ドルの上昇に挟まれて、145円を挟んだ方向感のない値動きとなったことで、個人投資家の相場観も強弱が明確になりにくかったようだ。

今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が155.00円、最安値が130.00円となり、高値の平均値は148.05円、安値の平均値は140.41円であった。高値の中央値は148.00円、安値の中央値は140.00円であった。前月調査から2~3円程度、円高・ユーロ安方向へシフトした。

ユーロ/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、34.3%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は20.8%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△13.5%ポイントとなり、前月の△41.4%ポイントからプラス幅が大きく減少した。調査期間前後の豪ドル/円相場は、豪10月雇用統計が好結果となるも中国で新型コロナウイルス感染拡大防止対策のロックダウン(都市封鎖)が再導入されたことが重しとなり伸び悩んだ。94円を挟んだ値動きが長期化する中、個人投資家の豪ドル高・円安への期待が後退しつつあるようだ。

今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が100.02円、最安値が82.30円となり、高値の平均値は97.01円、安値の平均値は90.55円であった。高値の中央値は97.00円、安値の中央値は91.00円で、高値の中央値が1円程度、円高・豪ドル安方向にシフトした。

豪ドル/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、34.4%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は24.8%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は△9.6%ポイントとなり、前月の△31.2%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。調査期間前後の英ポンド/円相場は、英10月消費者物価指数(CPI)や秋季財政報告などの重要イベントを消化する中、163円台で下げ止まり168円台に持ち直すなど底堅く推移した。調査期間前後の値動きは堅調だったものの、個人投資家の英ポンド強気見通しは後退した格好だ。極めて高いインフレと財政緊縮策の影響で英経済の先行きに対する不透明感が重しになっているようだ。

なお、今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が180.00円、最安値が150.00円となり、高値の平均値は170.34円、安値の平均値は160.11円であった。高値の中央値は170.00円、安値の中央値は160.00円で、前月調査から1~2円程度、円高・ポンド安方向にシフトした。

英ポンド/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)。また、選んだ理由もご記入ください

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が38.7%と最も多かった。次いで「円」が30.4.%、さらに「豪ドル(6.7%)」、「ユーロ(5.9%)」、「メキシコペソ(5.6%)」、「英ポンド(4.1%)」、「NZドル(2.3%)」と続いた。「米ドル」の割合は前月の65.2%から急低下した一方、「円」の割合は12.5%から大幅に上昇した。米10月消費者物価指数(CPI)の鈍化をきっかけに米ドル/円相場が調整した直後とあって、個人投資家の米ドル高・円安期待は大幅に後退したようだ。なお、「米ドル」を買いたいと答えた向きからは「CPIで下げた分をいくらか戻す局面になると想定」、「基軸通貨としての強さ、政策金利の上昇が止まるまでは強い」などの声が挙がっていた。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)。また、選んだ理由もご記入ください

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」と答えた割合が34.3%と最も多かった。次いで「米ドル」が30.4%、さらに「ユーロ」(10.4%)」、「英ポンド(8.5%)」、「トルコリラ(4.5%)」、「中国人民元(4.1%)」、「豪ドル(2.0%)」、「メキシコペソ(2.0%)」と続いた。「円」の回答割合は前月の60.9%から大幅に低下した一方、「米ドル」の割合は12.0%から上昇した。「円」が弱くなると回答した向きは、引き続き日本の低金利をその理由に挙げる向きが多かった。「米ドル」については、「アメリカの景気後退」、「上がりすぎによる調整」などが下落見通しの理由として挙げられた。

問7:FRBは12月13-14日のFOMCにて、FF金利をどの水準まで引き上げると思いますか?

12月FOMCでのFF金利は?

今回の特別質問として「FRBは12月13-14日のFOMCにて、FF金利をどの水準まで引き上げると思いますか?」とたずねたところ、「4.25~4.50%(0.50%利上げ)」が41.9%と最も多かった。次いで「3.75~4.00%(現状維持)」が23.6%、「4.00~4.25%(0.25%利上げ)」が22.9%、「4.50~4.75%(0.75%利上げ)」が8.9%、「4.75~5.00%(1.00%利上げ)」が2.7%だった。11月FOMCの0.75%から利上げ幅が縮小するとの見通しが大多数を占めた。こうした見方が、問1、問5、問6で米ドル高・円安見通しの後退につながったと考えられる。

問8:ECBは12月15日の理事会にて、主要政策金利(リファイナンス金利)をどの水準まで引き上げると思いますか?

12月ECB理事会での主要政策金利は?

今回のもう一つの特別質問として「ECBは12月15日の理事会にて、主要政策金利(リファイナンス金利)をどの水準まで引き上げると思いますか?」とたずねたところ、「2.25%(0.25%利上げ)」が31.5%、僅差で「2.50%(0.50%利上げ)」が30.0%、続いて「2.00%(現状維持)」が29.1%となり、「2.75%(0.75%利上げ)」は7.5%、「3.00%(1.00%利上げ)」は2.0%であった。ECBの利上げについては見方が割れているものの、こちらも前回の0.75%利上げから引き上げ幅が縮小するとの見方が多い事がわかった。

問9:これらも踏まえて年末時点のユーロ/米ドル相場の水準はどのくらいと予想しますか?よろしければ、その理由もお書きください。

2022年末時点のユーロ/米ドルの水準

今回の特別質問として「これらも踏まえて年末時点のユーロ/米ドル相場の水準はどのくらいと予想しますか?よろしければ、その理由もお書きください。」とたずねたところ、調査期間中の水準である「1.02~1.04ドル程度」が26.8%で最も多かった。次いで「1.04~1.06ドル程度」が20.3%、さらに「1.00~1.02ドル程度」は16.3%、「1.06ドルを超える」は12.0%、「1.00ドルを下回る」は6.9%であった(「わからない」は17.7%)。どちらかと言えば、ややユーロ強気・ドル弱気の見方が多いようだ。

その理由を自由記述形式で尋ねたところ、「1.02~1.04ドル程度」の横ばい圏と答えた向きからは「それぞれ(FRBとECB)の金利水準の引き上げは同程度と考える」との回答があった。「1.04~1.06ドル程度」の小幅高とした向きからは「パリティ(1ユーロ=1ドル)割れで底入れした」との指摘があった他、「アメリカの(利上げ)に天井が見え始めた」との声や「アメリカ中間選挙や、大手アメリカIT企業のリストラなどで、ドルが弱くなると予想する」との声が挙がった。「1.06ドルを超える」大幅高を予想した向きからは「共にまだ利上げは続くが、ドル一強で買われすぎた巻き戻しが起こるため、相対的にユーロ高となりそう」との回答があった。

一方、1.02ドル以下を予想したユーロ弱気派からは「欧州の景気はアメリカより脆弱」「ウクライナ問題でユーロは弱い」などの声が出ていた。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第162回目となりました。調査開始から12年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

主要4通貨の相場とDI

主要4通貨の相場とDI(グラフ)

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