今日の豪ドル/円見通し「要警戒はNATOによるロシアへの報復…。豪賃金指数が上振れればRBAの後押し材料になる」2022/11/16

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

ここまでの相場

原油価格は反発。前日に、石油輸出国機構(OPEC)が需要見通しを下方修正した流れが先行して、一時1バレル=84ドル台まで下落した。その後、米10月生産者物価指数(PPI)の弱い結果を受けて米長期金利が低下。リスクオンとなり、原油は1バレル=86ドル台まで買い戻された(11月15日)。

・11月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を2.85%とした。

・10月26日に豪統計局は7-9月期四半期消費者物価指数(CPI)と9月の月次CPIを発表。7-9月期CPIは前年比+7.3%(予想:+7.0%)、9月CPIも+7.3%(予想:+7.1%)とそれぞれ上振れとなった。7-9月期CPIのトリム平均は+6.1%となり、同項目の公表が開始された2003年以降で最大の伸びとなった。

・9月分の豪雇用者数は900人増と予想の2.5万人増を大きく下回る。失業率は3.5%、労働参加率は66.6%と前月から横ばいとなった(10月20日)。

・2022年4‐6月期の賃金指数(前年比)は+2.6%と市場予想(+2.7%)を下回る。前期比は+0.7%(前回:+0.7%)と、賃金は堅調さを維持している(8月17日)。次回は11月16日発表予定。

今日のメインシナリオ

要警戒はNATOによるロシアへの報復…。豪賃金指数が上振れればRBAの後押し材料になる

本日は豪7‐9月賃金指数に注目したい。RBAが豪CPIや豪雇用統計と同じく注目している指標で、前年比で高い数字が出れば「賃金の伸びが豪経済を支えられる」との思惑が高まるからだ。予想では前年比+3.0%となっている。

期待を高める材料としては
①    豪州の労使裁定機関であるフェアワーク委員会(FWC)が、豪政府の求めに応じて7月1日から最低賃金を5.2%引き上げを発表した
②    豪州の会計年度は7月1日からとなっており、7月から昇給される労働者の割合が比較的高い
③    民間会社の調べでは、中小企業の時給の中央値が8月に大きく伸びている
などがあげられる。
7‐9月期賃金指数が予想を上回る結果となれば、RBAが再び利上げ幅拡大を考えた際の後押しとなるだろう。

対外要因としては、米国の金利動向が引き続き為替市場のメイントピックとなりそうだ。そのため、米国の経済指標の結果を受けた12月の利上げ幅の折り込み度の変化に注意したい。利上げ幅縮小への期待が高まれば、リスクオンの観点から豪ドルは買われることとなりそうだ。
警戒事案はロシアとなる。昨日、ロシアのロケット弾がウクライナの隣国であるポーランドに着弾した。ポーランドはNATO加盟国のため、欧米の対応次第ではリスクオフの様相が一気に強まりかねない。昨日まではなかったリスク材料として頭に入れておきたい。

個別の想定シナリオ

■米国の経済指標が米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ幅縮小を連想させる結果となる
⇒米長期金利低下
⇒リスクオンで株価上昇
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドル/円は上昇

チャート分析

今後の注目材料

09:30 豪7‐9月期賃金指数
22:30 米10月小売売上高
米国の金利動向
ロシアのポーランド攻撃に対するNATOの反応

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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