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ドル・円は上げ渋りか、日銀緩和継続も円買い介入に警戒感

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は上げ渋りか、日銀緩和継続も円買い介入に警戒感」
28日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米インフレ高進に変わりはなく、引き締めを期待したドル買い地合いの見通し。一方、日本銀行の異次元緩和継続を背景とした円売りが先行するものの、円買い介入への警戒は根強いだろう。
 欧州中央銀行(ECB)は27日の理事会で大幅利上げに踏み切ったものの、織り込み済みの内容となったためユーロ売りが先行。一方、米10年債利回りの低下によりユーロ・ドルは1.00ドルを割り込み、ドル・円は145円60銭台に失速した。本日のアジア市場では日銀緩和継続を受け円売りが強まる場面もあったが、日本政府の円買い介入への警戒感も根強い。ドル・円は146円近辺で底堅い半面、上値の重い値動きが続いた。
 この後の海外市場は米金融政策がテーマになりやすい。前日の米7-9月期国内総生産(GDP)は3期ぶりにプラスへ浮上したほか、予想を上回る強い内容となった。また、FRBが政策決定で重要視する今晩の9月コアPCE価格指数は前回より伸びが加速すると予想され、引き締めを期待したドル買いが見込まれる。一方、日銀による緩和方針の堅持でドル高・円安の基調に変わりはないが、日本政府の円買い介入が警戒され、円売りは抑制されよう。

通貨別分析

 

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