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FX/為替「ドル/円、ドル先高観と円買い介入警戒感のせめぎ合い」 外為トゥデイ 2022年10月12日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年10月12日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼11日(火)の為替相場
(1):日本経常収支 2カ月連続の黒字
(2):英9月雇用統計発表
(3):IMF 最新の世界経済見通しを公表
(4):BOE総裁 14日で国債買い入れ終了と表明
(5):ドル/円 145.90円前後へ上昇

▼11日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:146円台の上値を試す/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

11日(火)の為替相場

期間:11日(火)午前6時10分~12日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本経常収支 2カ月連続の黒字

日本8月経常収支は589億円の黒字で2カ月連続の黒字となったが、黒字額は前年同月比で96%減少した。同貿易収支は2兆4906億円の赤字となった。市場予想は経常収支が567億円の赤字、貿易収支は2兆4283億円の赤字だった。

(2):英9月雇用統計発表

英9月失業率は3カ月連続で48年ぶり低水準の3.9%となった。同新規失業保険申請件数は2.55万件増(前回0.11万件増)だった。また、6-8月のILO失業率は3.5%と1974年以来の水準へと低下した(予想3.6%)。6-8月の週平均賃金は前年比+6.0%と予想(+5.9%)を上回った。その後英中銀(BOE)は緊急措置として導入した一時的な国債の買い入れについて「1日当たりの英国債買い入れオペの規模を拡大する」「買い入れは11-14日にかけて実施」「1日最大100億ポンドまで購入する用意がある」と発表した。

(3):IMF 最新の世界経済見通しを公表

国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しを公表。2023年の世界成長率予測を前回の2.9%から2.7%に下方修正した。その理由としてエネルギー・食料コストの高騰や金利上昇による圧力があることを挙げた。また「一段のドル高となれば多くの新興国で債務問題が深刻になる」との見解を示した。

(4):BOE総裁 14日で国債買い入れ終了と表明

ベイリーBOE総裁は緊急措置として導入した国債の買い入れについて予定通りに14日で終了すると表明。「英国債の購入は金融安定化介入であることを明確にすることが非常に重要である」と発言した。BOEの国債購入終了で英債市場が再び不安定化するとの懸念が強まりポンド売りが活発化。ポンド/円は162円台から160円台へと急落した。

(5):ドル/円 145.90円前後へ上昇

ベイリーBOE総裁の発言をきっかけに堅調に推移していた米国株が失速。米10年債利回りが上昇に転じたこともあってドル/円は145.90円前後まで上昇した。ただ、政府・日銀による円買い介入への警戒感がくすぶる中、9月22日に付けた24年ぶり高値の145.91円前後を目前にしながら伸び悩んだ。

11日(火)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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本日の見通し

ドル/円の見通し:146円台の上値を試す

昨日のドル/円は前日比0.1%弱の小幅高。英国経済を巡る懸念が再燃する中、ポンドの下落を背景とするドル高が進み145.90円付近まで強含んだ。ただ、政府・日銀による円買い介入への警戒感は強く、9月22日の介入直前に付けた24年ぶり高値145.91円前後を目前にしながら伸び悩んだ。

本日も、ドル先高観と円買い介入警戒感のせめぎ合いが続く公算が大きい。東京市場では介入警戒感が勝る可能性もあるが、海外市場では介入警戒感がやや薄れやすいことに加え、米9月生産者物価指数(PPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が発表されるため146円台に上伸することも考えられる。

仮にPPIが上振れすれば明日の9月消費者物価指数(CPI)も上振れするとの連想が働きそうだ。FOMC議事録は、ある程度想定済みとはいえタカ派的な内容になる公算が大きいだろう。

注目の経済指標

注目のイベント

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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