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FX/為替「FOMC終えてドル高は一服 日銀会合受けて円安進むか」 外為トゥデイ 2022年9月22日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年9月22日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼21日(水)の為替相場
(1):ウクライナ情勢の悪化懸念
(2):米中古住宅販売件数 7カ月連続で減少
(3):FOMC 想定以上にタカ派的な内容
(4):FRB議長会見 ドル/円急落

▼21日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:下げにくく上げやすい相場展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

21日(水)の為替相場

期間:21日(水)午前6時10分~22日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ウクライナ情勢の悪化懸念

ロシアのプーチン大統領は「西側はロシアを破壊したがっている」と発言。「ドンバスで戦う志願兵に法的地位を与えるよう政府に命じた」として軍の部分動員令に署名したことを明らかにした。ウクライナ情勢の一段の悪化が懸念され、一時リスク回避の円買いが強まった。

(2):米中古住宅販売件数 7カ月連続で減少

米8月中古住宅販売件数は年率換算480万件と予想(470万件)は上回ったが、7カ月連続で減少した。米国では金利上昇に伴い物件を購入しづらい状況が続いている。

(3):FOMC 想定以上にタカ派的な内容

米連邦公開市場委員会(FOMC)は3会合連続で政策金利を75bp(0.75%ポイント)引き上げて3.00-3.25%とした。声明では「継続的な利上げが適切になると予想する」とした上で「インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む」と表明。同時に公表した政策金利見通し(ドットチャート)では2022年末の予想政策金利を4.4%、23年末を4.6%とし、前回6月の見通し(22年末3.4%、23年末3.8%)から大幅に引き上げた。

一方、経済見通しでは成長率と失業率の予想を下方修正した。想定以上にタカ派的な内容だったと受け止められ、米10年債利回りが一時3.62%前後まで上昇して約11年ぶりの高水準を記録するとドル買いが優勢となった。ドル/円は144.69円前後まで上昇したがクロス円はストレートドルの下落で上値が重かった。なお、ユーロ/ドルは一時0.9812ドル前後まで下落して約20年ぶりの安値を更新した。

(4):FRB議長会見 ドル/円急落

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はFOMC後の記者会見で「インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む」としたものの「今後数カ月、インフレ低下を示す確固たる証拠を見極める」「今後の利上げペースはデータ次第」「いずれかの時点で利上げペース減速が適切に」「ドットチャートはFRBの計画やコミットメントを反映するものではない」「物価安定への回帰とソフトランディング(経済の軟着陸)の両立は困難」などと発言。これを受けて米長期金利が低下に転じるとドル/円も一時143.40円前後まで急落した。

21日(水)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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本日の見通し

ドル/円の見通し:下げにくく上げやすい相場展開

昨日のドル/円は前日比約0.2%高の144.05円前後で取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が3会合連続となる75bp(0.75%ポイント)の大幅利上げを決めた上に、今後も積極的な引締めを継続する方針を示したことで一時144.69円前後まで上伸。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がインフレ抑制に向けた強い姿勢を示した上で、引き締めによる経済的な「痛み」は避けられないとの認識を示したことから米長期金利が低下に転じると143円台に急落するなど値動きは不安定だった。

本日は日銀の金融政策発表に市場の関心が向かいそうだ。日銀はFRBとは対照的にインフレ抑制よりも景気支援に重心を置いたハト派スタンスを維持する可能性が高い。なお、黒田総裁の会見中にはスイス中銀(SNB)が利上げを発表する見通しで、主要先進国のうちマイナス金利政策を採るのはついに日本だけとなる公算が大きい。FOMCを終えたことで短期的にドルの上昇は一服しそうなムードもあるが、円の下落基調は継続しそうだ。ドル/円は引き続き「下げにくく上げやすい」相場展開が見込まれる。

注目の経済指標

注目のイベント

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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