FX/為替「ドル/円、24年ぶり高値139.39円を意識」外為トゥデイ 2022年8月30日号

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外為トゥデイ

主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時　：2022年8月30日9時00分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所　調査部長　神田卓也

29日（月）の為替相場

期間：29日（月）午前7時00分～30日（火）午前5時55分　※チャートは30分足（日本時間表示）　出所：外為どっとコム

（１）：豪小売売上高 4カ月ぶりの高水準

豪7月小売売上高は前月比+1.3％と予想（+0.3％）を大幅に上回り4カ月ぶりの高水準となった。

（２）：ドル/円 139.00円前後まで上伸

時間外取引で米長期金利が上昇する中、ドルが全面高となった。ドル/円は約1カ月半ぶりに139.00円前後まで上値を伸ばした。なお、米2年債利回りが約15年ぶりに3.48％前後まで上昇するなど、前週末のパウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の講演を受けてこの日も米長期金利の上昇が続いた。

（３）：欧州電力市場への緊急介入を準備

フォンデアライエン欧州委員長はさまざまな理由によって電力価格が急騰しており、電力市場の仕組みに限界があるとしたうえで、「電力市場への緊急介入を準備している」と述べた。これを受けユーロ買いが優勢となった。

29日（月）の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し：24年ぶり高値139.39円を意識

昨日のドル/円は終値ベースで約0.9％上昇。1.1％高の139.00円付近まで上伸する場面もあった。パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長が前週末のジャクソンホール会議でタカ派姿勢を強調したことによるドル買いの流れが継続している。

本日は7月に付けた24年ぶり高値の139.39円前後を意識した展開となりそうだ。139円台に乗せれば戻り売りが強まることが予想される半面、チャート上の重要ポイントである139.39円前後を上抜ければストップロスを巻き込んで上げ幅を拡大する公算が大きい。

昨日、約15年ぶりに3.48％前後まで上昇した米2年債利回りを中心に米長期金利の動きがカギとなろう。その他、本日は米8月消費者信頼感指数やウィリアムズNY連銀総裁の講演にも注目したい。

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