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FX/為替「米100bp利上げ観測後退でもドルの下値は限定的」 外為トゥデイ 2022年7月15日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年7月15日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼14日(木)の為替相場
(1):豪雇用統計 好結果となり豪ドル買い
(2):米PPI(前年比) 予想に反して伸び加速
(3):ユーロ/ドル 一時パリティ(等価)割れ
(4):ウォラーFRB理事 「75bpを支持する」
(5):ドラギ伊首相 辞任を申し出

▼14日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米100bp利上げ観測後退でも下値は限定的/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

14日(木)の為替相場

期間:14日(木)午前6時10分~15日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪雇用統計 好結果となり豪ドル買い

豪6月雇用統計は、失業率が3.5%と1974年8月以来約48年ぶりの低水準となった。新規雇用者数は8.84万人増と予想(3.00万人)を大幅に上回った。労働参加率も66.8%と予想(66.7%)を上回った。雇用統計の好結果を受け、豪中銀(RBA)が8月に75bp(0.75%ポイント)の大幅利上げを実施するとの観測が浮上する中、豪ドル買いが強まった。

(2):米PPI(前年比) 予想に反して伸び加速

米6月生産者物価指数(PPI)は前年比+11.3%と予想(10.7%)に反して伸びが加速(前月+10.9%)。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+8.2%と予想通りに前月(+8.5%)から鈍化した。これを受けてドル/円は強含んだが、欧州市場で付けた1998年9月以来の高値である139.39円前後は超えられなかった。なお、同時に発表された新規失業保険申請件数は24.4万件と予想(23.5万件)を上回り、2021年11月以来の水準に増加した。

(3):ユーロ/ドル 一時パリティ(等価)割れ

欧州の景気不安に加え、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ観測が広がる中、ユーロは対ドルで再びパリティ(等価、1ユーロ=1ドル)を割り込んだ。一時0.9952ドル前後まで下落して2002年12月以来の安値を更新した。ユーロ/円も138.50円台まで弱含む場面があった。

(4):ウォラーFRB理事 「75bpを支持する」

ウォラーFRB理事は7月会合での利上げ幅について「75bpを支持する」と表明。市場での100bpへの利上げ期待については「やや先走っている」と述べた。この発言を受けドルは上げ幅を縮小した。

(5):ドラギ伊首相 辞任を申し出

イタリアのドラギ首相が辞任を申し出たと報じられるとユーロが弱含む場面もあったが、ユーロ売りは一時的だった。なおその後、マッタレッラ・イタリア大統領はドラギ首相の辞任の申し出を拒否したことも伝わった。

14日(木)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:米100bp利上げ観測後退でも下値は限定的

昨日のドル/円は約24年ぶりに139円台へと続伸した。米連邦準備制度理事会(FRB)が26-27日の会合で100bp(1.00%ポイント)の大幅利上げに動くとの観測が広がる中、139.39円前後まで上伸。NY市場では、ウォラーFRB理事が100bp利上げに否定的な見解を示したことなどからやや伸び悩んだが、前日比1%超の大幅高となる138.92円付近で取引を終えた。

なお、ウォラーFRB理事は「最新のインフレデータを踏まえ、75bpの追加利上げを支持する」「市場は100bp利上げに関してやや先走った可能性がある」などと発言。これを受けて米金利先物市場が織り込む7月の100bp利上げ確率は、前日の80.3%から42.8%に急低下した。ドル/円は、FRBの100bp利上げ観測が後退したことで、心理的節目の140.00円突破の可能性もやや遠退いた印象だ。

もっとも、75bpでも大幅利上げである点に変わりはない。米長期金利は横ばい圏で推移している。日米の金融政策の方向性の違いを踏まえれば、ドル/円の下値は堅そうだ。

注目の経済指標

注目のイベント

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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