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FX/為替「ドル/円、20日線(134.95)の攻防」 外為トゥデイ 2022年7月4日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年7月4日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼1日(金)の為替相場
(1):日銀短観公表
(2):中国財新製造業PMI 約1年ぶりの高水準
(3):ユーロ圏CPI 過去最高の伸び
(4):米ISM製造業景況 2年ぶりの低水準

▼1日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:20日線(134.95円)の攻防/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

1日(金)の為替相場

期間:1日(金)午前6時10分~2日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀短観公表

日銀短観で、大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は+9に低下(予想+13)。原材料価格の高騰や中国のロックダウン(都市封鎖)による影響が重荷となった。一方、大企業・非製造業DIは予想通りの+13と前回(+9)から改善する結果となった。なお、市場の注目度が高い全規模全産業の2022年度の想定為替レートは1ドル=118円96銭と前回(111円93銭)から大幅なドル高・円安水準となった。

(2):中国財新製造業PMI 約1年ぶりの高水準

中国6月財新製造業PMIは51.7と予想(50.2)を上回り、約1年ぶりの高水準となった。新型コロナウイルス対策のロックダウンが解除され、生産が大きく回復したことで景況改善・悪化の分岐点となる50を4カ月ぶりに上回った。ただ、アジア株の下落を背景に豪ドル/円は軟調だった。

(3):ユーロ圏CPI 過去最高の伸び

ユーロ圏6月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+8.6%と予想(+8.5%)を上回り、過去最高の伸びを記録した。エネルギー価格の高騰が主な要因となった。欧州中銀(ECB)の利上げ観測が強まった一方、利上げによるリセッションへの懸念も高まったため、ユーロ相場の反応は限定的だった。

(4):米ISM製造業景況 2年ぶりの低水準

米6月ISM製造業景況は53.0と予想(54.5)に反して前月(56.1)から低下。2年ぶりの低水準となった。内訳の構成指数では新規受注が55.1から49.2へ急落、雇用も49.6から47.3へと下落した。米国のリセッション(景気後退)への懸念を高める内容となったことで米長期金利が低下。10年債利回りが2.7%台までまで急低下したことからドル/円は再び135円台を割り込んだ。米国株が一時マイナス圏に沈むとクロス円にも下落圧力がかかった。ただ、米国株は長期金利の低下を好感してその後反発。ドル/円やクロス円も下げ渋った。

1日(金)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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【情報提供:外為どっとコム】

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  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:20日線(134.95円)の攻防

1日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。世界的なリセッション(景気後退)への懸念を背景に0.7%安の134.74円前後まで下値を切り下げる場面もあった。その後、135円台を回復したが米6月ISM製造業景況指数の悪化などから米長期金利が大幅に低下する中で戻りは鈍く、135.27円前後で取引を終えた。

本日は米国が独立記念日の祝日となることから市場の動意は限られる見通しだ。米債取引が行われない中、ドル/円は日本株やアジア株を睨んだ動きとなろう。

日本株は1日の米株高を受けて買いが先行すると見られるが、騰勢を維持できるかどうかがカギとなりそうだ。仮に株価が買い一巡後に失速するようなら、ドル/円も再び135円台を割り込む可能性がある。20日移動平均線(134.95円前後)のサポートを維持できるか注目したい。

注目の経済指標

注目のイベント

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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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