シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショートへ転じる
▼IMMポジション ポンド/ドル
ポンドネットショート3週連続減少
ドル/円
IMMポジション ドル/円

ポイント
【円ネットショート大幅減少】
6月14日時点で円のポジションは、ドルに対して7.0万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが大幅に積み増されたことから、ネットショートは前週から2.2万枚減少。
期間中のドル/円相場は、米国の根強いインフレ圧力が浮き彫りとなったことから積極利上げへの期待感が高まり、1998年10月以来の高値となる135.46円前後まで上昇した。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合の2大イベントを目前に控えていたことから、円の買戻しに動く投資家が多かったようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント
【ユーロネットショートへ転じる】
6月14日時点でユーロのポジションは、ドルに対して0.6万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが取り崩され、ショートが積み増されたことから、約1カ月ぶりにネットショートへ転じた。
期間中のユーロ/ドル相場は、欧州中銀(ECB)がインフレ抑制に向けて7月にも利上げを開始する方針を示したにもかかわらず、1.0397ドル前後と約1カ月ぶりの水準まで下落した。
ECBの引き締めによるユーロ圏経済の落ち込みが懸念される中、投機筋はユーロ弱気に転じたと考えられる。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル

ポイント
【ポンドネットショート3週連続減少】
6月14日時点でポンドのポジションは、ドルに対して6.6万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートの取り崩しが目立ったため、ネットショートは前週から0.5万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場は、欧州景気の先行きに不透明感が広がる中、1.1934ドル前後へと下落して2年3カ月ぶりの安値を付けた。
英中銀(BOE)の政策金利発表を前に、ポンドショート勢は一部ポジションの利食い(買戻し)に動いた可能性がある。
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IMMポジション
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
