東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に134円台で推移か、米長期金利上昇でドル買い継続の可能性」
10日のドル・円は、東京市場では134円48銭から133円37銭まで反落。欧米市場では133円53銭まで下げた後、134円48銭まで反発し、134円39銭で取引終了。本日13日のドル・円は主に134円台で推移か。米長期金利の上昇を意識してドル買い・円売りは継続する可能性がある。
米ミシガン大学が6月10日発表した6月消費者信頼感指数(速報値)は市場予想を下回る50.2に低下した。インフレ懸念が高まったことが指数低下の要因。現況指数は55.4、期待指数は46.8でいずれも5月実績を下回った。調査を行ったミシガン大学は「個人消費はこれまでのところ堅調を維持しているが、センチメントの広範な悪化は支出の削減、それによる経済成長の減速につながる可能性がある」との見解を発表している。
ミシガン大学の調査対象者は500人程度と少ないため、市場参加者の多くは米コンファレンスボード(全米産業審議委員会)が毎月発表する消費者信頼感指数(調査対象者5000人程度)を注目しているが、こちらも6月の指数は5月実績の106.40を下回る可能性が高いとみられる。6月以降も高インフレが続いた場合、コロナ禍の2020年4月に記録した85.70を下回ることも予想されるが、消費者信頼感の大幅な悪化はバイデン米大統領の支持率低下や政治不安の要因となり得るだけに、注意が必要だろう。
《午前8時現在》 ドル・円: 133.80円-134.80円 133円台後半でドル買い興味
ユーロ・円: 140.80円-141.80円 140円台後半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 94.00円-95.00円 94円近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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